【史跡めぐり】阿野全成とゆかりの地・沼津 | 小栗さくら公式ブログ「諸行無常の日々」

【史跡めぐり】阿野全成とゆかりの地・沼津

源義経の実の兄・阿野全成(あの・ぜんじょう)と、そのゆかりの地・沼津についての記事です!

 

 

(目次)

 
(沼津で新納さんとご一緒したときの写真)
 
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阿野全成とは?
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源義経の実の兄で、頼朝の母違いの弟です。
『鎌倉殿の13人』では、新納慎也さんが演じられています。
 
義経の幼名・牛若丸は有名ですね。
同じ母から生まれた兄弟は「今若丸(阿野全成)」、「乙若丸(義円)」「牛若丸(義経)」。

 

(阿野全成ゆかりの大泉寺には「幼名今若丸」の文字が)

 

三兄弟の母・常盤御前は、千人から選ばれた絶世の美女だったという伝説が有名です。
なるほど……三兄弟のキャストの皆さまも美麗ですね……!
 
父・義朝が平治の乱で敗死すると、三兄弟はそれぞれ別のお寺に預けられます。
今若→醍醐寺
乙若→園城寺
牛若→鞍馬寺(義父・一条長成に育てられたあと)

 

阿野全成(今若丸)が預けられた京都・醍醐寺

(※出家先は醍醐寺ではなく今熊野観音寺など別説あり)
 
成長した全成は「悪禅師」と呼ばれたといいますが、「悪」は力強さなど突出したものを表す意味で使われたと考えられます。ただ、全成について史実で残っていることは少ないようです。
 
頼朝が挙兵すると、全成はお寺を抜け出して駆けつけます。
二人が対面したのは、下総国鷺沼(千葉県習志野市あたり)だったとか。
 
このとき頼朝が感激したことが『吾妻鏡』に記されています。
 
ちなみに、全成も義経も10月に頼朝と対面していますが、全成のほうが20日ほど早く頼朝と会ったようですね。
 
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居館跡 沼津市「大泉寺」
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頼朝のもとへ向かった全成には、武蔵国長尾寺が与えられたといいます。
 
その後、頼朝から全成に与えられた所領は、現在の静岡県沼津市にあたる「阿野荘」という場所でした。
そのことから「阿野全成」となったのですね。

 

(大泉寺)

 

沼津市の「原駅」から徒歩30分くらいの場所に、「大泉寺」というお寺があります。
 
大泉寺は、かつての阿野館跡にあるとのこと。
このあたり一帯が阿野荘だったのですね。

 

足に自信のある方は徒歩で、ちょっと辛いかなと思われるなら駅からタクシーをオススメします。
お寺には駐車場もありますよ。
 

 

館の一角に、持仏堂を建てたのがお寺の始まりだといわれています。
 

 

館跡を偲ばせる土塁。

大泉寺の小島ご住職によると、当時のものと伝承されるそうです。

 

 

 

 

 

本堂左手に、阿野全成とその子・時元の墓所があります。

 

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妻と子 ネタバレ注意
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大河ドラマの今後の展開を知りたくない方は、ここから下はネタバレになるのでご注意を。

 

 

大泉寺にある全成のお墓は、左側が全成、右側が全成の子・時元のものと伝わります。

では全成の妻は?というと……。

 

 

「阿波局(大河では実衣)」です。

実衣ちゃん、可愛いですよね。

視聴者のツッコミを代弁してくれてる時があると感じます☺️

 

頼朝と政子の次男・実朝が生まれると、阿波局は乳母に、全成は乳母人(めのとぶ/後見人的存在)となります。

この後、全成は大変な渦に巻き込まれていきます。

 

この写真の場所(山門近く)については、全成の死に通じる話になりますのでいずれまた!

 

阿野全成役・新納慎也さんとご一緒した大河イベントについてはこちら↓

 

 

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