皆様、おはようございます
今日は大のお気に入りの1冊に関して書いてみようと思います。
タイトルにもありますが『往生要集(おうじょうようしゅう)』は
源信という天台宗のお坊さんが書いたものです。
詳細はWiki大明神で何となく読んでください
以前にも往生要集のことを書いたかなー?
思い出せませんが
大好きな1冊であります。
でも、こんなに難しくて読み終わるのに
難儀して時間がかかった本はこれまでになかった!という
1冊でもあります。
超難解です。
なので、本を読み慣れていない、もしくは読書が嫌いな方には
絶対におススメいたしません。
また、ご興味を持たれた方も
ぜひお買い求めになる前に図書館などで探して少し読んでみて下さい。
本棚の肥やしにならんようにするための自衛策です
とにかく……
難解すぎて何を言ってるのかあまり分からないかもしれませんが
この本は、How to 往生(死に方、死後のこと)です。
いわば手引書。
チベット死者の書にも少し似ています。
難解すぎてヒーヒー言わされますが
ワタクシ、この本が大好きなのです
この本のもう一つの特色があります。
不思議なことは、読む人によって(手に取る人の人徳によって)
読めるところとそうでないところ……
記憶にとどまらないところ……
読みたいところを探しても絶対に見つからないところ……
そういうのが存在します。
仏様の世界の不思議ですけど
OKでないと読ませて頂けない(理解させて頂けない)のです。
それに気づいたのは、私がおススメの本を友人知人に尋ねられ
この一冊を推したときのことです。
時期はバラバラですが4~5人てとこでしょうか。
全員が「難しい」といったのは共通でしたが
読後の話す内容があまりにも異なり
「え?●●って●●●って書いてあったでしょ?」
と聞くと
「ん?そんなことどこに書いてある?」
というのです。
で、「ホラここだよ?」と指すと「あ。ほんとだー」となるのですが
家に帰ってその人がその場所を開こうとしても
何一つ(ページとか内容の詳細)を思い出せないというのです。
怖い……
不思議です
でも、読んでみて頂きたい。
色々な出版社から出てますが……
私が持っておりますのはですね……
複数冊持ってるんかい!というツッコミが入ると思いますが
そうなんです。
書く人によって若干変わりますね。
特に現代語訳となればなおさらです。
なので、複数読むことによって、その最大公約数を知り
偏ることなく自分の知識になってくれますデス。
1冊しか読まず、それを絶対だと思ってはいけないのは
これだけ!と盲信する宗教と同じです。
たくさん広く知ることこそ大事なことだと思っています。
往生要集には仏様がどんなお姿で
どんな髪の色なのか……とか
地獄の広さや深さなども説明されています。
それが絶対にある!とは申しません。
どう受け止めるかは自由なので。
でも、読み物としては最高に面白いのです。
だって、見てきたの???というリアルさで源信は書き記してくれているのです。
平安時代中期の”知の巨人・源信”が、後の世の無明のために
あらゆる経典を読破し編纂し、得た知識で書いて下さった
How to 往生ですよ。
遺志を熱く感じるのです
もう勝手に親近感
魂って何だろう?
地獄って何だろう?
仏様って何だろう?
そんなことを想いながらいらっしゃる方で
根気のある方は、源信ワールドに
どうぞ挑戦してみて下さい
手に取るのもその方の徳。
仏縁に因るのです。
興味深いですね