最近、母のところに行くと
母は寝ていることが多いですが
トントンと軽く触れるとすぐに目を開けて
浅い眠りから覚めたと思うと
私を見て子供みたいな無邪気な顔で
ニッコリと笑うんですよね。



かわいくてかわいくて愛おしくて
泣けてくるほど、会えて嬉しいと感じます。



少し前から体の中の菌と闘えなくなってきて
感染症を起こしたりしていましたが
抗生剤の点滴が思いの外効いて
少しだけ食欲も戻りました(^ ^)



と言うのも、以前も使ったことのある抗生剤では
すでに耐性がついている可能性が高く
それが効かなければ、痰などの症状が
改善せず、悪化して、厳しい状況になるかも…
本人の苦しみが強ければ、場合によっては
鎮静も視野に入れて…とお話がありました。



元気な人であればもう一段階強い抗生剤を使用し
問題ないそうですが
母の場合は耐えられる体力もなく
期待できる効果と比べてみても
リスクが大きすぎるとのことで
今までの抗生剤で…それ以上闘わない選択をしていました。



会いたい人がいれば今のうちに…
そう言われています。
そんな中、大きな改善はもちろんないかもですが
感染症の症状は少しだけ改善して
痰が減ったことが本当によかった!
また食べたいものを口から食べられて
美味しいと喜んでいる顔を見ると
私もニッコリ笑顔になります。



数日前から、おしっこが出にくくなって
手までむくみが出ていたりして
尿道に管を入れています。
痛みも不快感もなく、変わりなく穏やかです。
車椅子で共有スペースに行って過ごすことを
自ら希望することもよくあります。
酸素や痛み止めの点滴の機械や
つなぎ直してもらったり手間ですが
看護師さんたちも快く応じてくださいます。



入院から1ヶ月以上経ち、顔見知りの患者さんも
できました。
いつも共有スペースにいる
かわいいおばあちゃんのそばにいるのが
お気に入りみたいです。
たぶん認知症であんまりお話できませんが
いつも微笑んでいてとってもかわいいです(^ ^)
私も大好きになりました。



そして先週は病院内の小さな夏祭りに参加できました!
簡単に浴衣を着て写真を撮って
とっても良い思い出になりました。
私も職場のシフトを調整してもらって
一緒に参加できてとっても嬉しかったです!
姉妹みたいに楽しみました♫



今のお母さんは、とっても清らかで透明で
本来の母なのだろうと思います。
そんな母だから、社会で生きていくこと
結婚出産子育て、いろんなことが
とってもとっても苦しみが多かったのではないかなと思います。
なんとなくそう感じます。



私はたぶん、母より強いです。
図太いです。
清らかで透明ではないです。
だからこそ母のことが愛おしくてかわいくて
守ってあげたい…
そんな風に思ったりするのかもしれません。



でもエネルギーがちと足りない私です。



母が小さなメモに


「〇〇(私の名前)、〇〇(母の名前)
いつまでも いつまでも」

って書いていました。
震える手で書いたのだと思います。



お母さん、きっと会えなくなっても
いつまでもいつまでも
繋がっているんだよね。
間違いないよね。



お母さんはもう純粋な魂の存在に近くなっているのかも。
表現できないだけで色んなことがわかっているんじゃないかな?
なんて…
だからなんの苦しみもないような微笑みで
いつもいるのかな。




だから私は大丈夫。
今は悲しみません。
心配はしますけど、今母と会えることが
お互いに大切に思い合えることが
何よりの幸せだと思います。