映画『226』を観た。20年以上前の作品で、20年後の今でも知らない人がいないような大物ばかりがたっくさん出演している。

メインの青年将校は、ショーケン?を始め、竹中直人、三浦友和、佐野史朗、もっくん、加藤昌也などなどで、その奥さんたちも、名取裕子、藤谷美也子、安田成美、南かほなど美しい女優さんばかり。


特に加藤昌也の妻役の藤谷美也子のはんなりした立ち居振舞いと、見つめられて恥じらう姿は、今の私たちが忘れている日本人女性の本来の美しさを表しているようで、女の私も見とれてしまった。


とはいえ、これ程、大事な家族がいながら、貧困にあえぐ、一般国民の生活を変えようと、決起した、青年将校達。


難しいことはよくわからないが、考え方はすごくシンプルな気がする。
一部の富裕層の贅沢のせいで、一般市民達は貧しい暮らしを強いられていた。
彼らはこんな世の中を変えようと、総理大臣始め、各大臣を殺害し、みんなが平等に豊かな暮らしができるように、今の政治をぶっ壊し、新たな政治の仕組みを作ろうとした。(おおよそは合ってるかな?)


自分を殺そうとする将校に対し誰かが言った『話せばわかる』と言う有名な言葉……私もまさに『話し合いで解決できないの!?』と闇討ちシーンを見て思ってしまったけど…


地位と権力を手にした政治家の群れは、自分を犠牲にしてでも国を幸せに導かなくてはいけないという義務感を、ある瞬間になくすか、色々なことを知るごとに少しずつなくしていくか、もしくは最初から持っていないかなのではないかな?


だから、話してもわからないのだ。
話し合いに持ち込めれば、しめしめなのだ。
強い強い権力と言う力で自分達の都合のいい方向に納めるのだ。組織ぐるみで。


今も昔も、国民のための政治なのか?政治家のために国民が汗水流してるのか?


とにかく青年将校達は決起するしか無かった。
彼らの正義感がそうさせた。


人間はそんなに強くない。初志を貫徹させるのは難しい。
長く生きれば生きるほど、世の中の事を知る、自分の事を知る。

考えも変わる。

青年将校達が少し早く産まれていて、大臣とかになっていたら、やっぱり青年将校達に殺される立場になっていたかもしれない。


そのときその瞬間、大きな時代の流れの中のちょっとした歯車の違いで、罪人にも、英雄にもなりうる可能性があるのではないかな。


つづく