「なかよし」


   詩 : 石垣 りん




 子供の次郎は

 子犬のタロウとなかよし



 次郎はタロウが好き

 タロウも次郎が誰よりも好き



 次郎にとってタロウはタロウ

 犬でもなんでもない



 タロウにとっても

 次郎は次郎でもなんでもない



 スキ、大好き、それだけ



 いつから次郎は

 人間社会の仲間入りし



 いつからタロウは

 今よりもっと太い鎖に

 つながれるのだろう?