前回、「みんなの力で作り上げる」と書きましたが、
最大の悩みは、どうやって「みんな」に参加してもらうかです。
自分の町に貴重な緑地があることを知らない人
存在を知っていても、
「そっと、触らないでそのままにしておけばいいんじゃない?」と思う人
手入れの必要性は知っていても、「きっと、誰かがやってくれるよ」と思っている人
そんな方々に、活動に参加してもらうにはどうしたら良いのでしょう?
それに、何かの活動って、その意義や有用性、そして参加することの楽しさがわからないと続きません。
まず、貴重な緑地であることは、このブログのミルマップワークショップ「その1」から「その3」で、なんとなくわかってもらえたと思います。
でも、存在自体を知らなかったら、活動には参加してもらえません。
そのために、ここ桜ヶ丘緑地の活動では、次のような試みをしました。
小学校の稲作り授業
5年生は授業で稲の栽培をします。
今までは、学校の敷地内でバケツに稲を作っていましたが、
せっかくこんなに良い場所があるので、
田んぼで稲を作りませんかと呼びかけをしました。
現在3校が利用してくれています。
むしとり大会開催
毎年8月の第一日曜日に親子むしとり大会を行っています。
「こんな所に、こんな良い場所があったのですね」
と、驚く方がとても多いです。
毎年来てくださる親子も段々と増えてきました。
お宝観察会開催
毎年6月に行っている夜の観察会です。
いかに長い間、市街地開発とは縁のない環境だったか、一番確認できるイベントではないでしょうか。
時間とスペース、そして自然保護の関係で、「より多くの方に見ていただく」という形を取れないのが残念です。
近い将来、桜ヶ丘緑地で稲作りをした小学生や、
むしとりを楽しんだ子供たちが、
「自分の町のあの緑地は大切にしなくちゃ!」と
ここの活動に戻ってきてくれるといいなと思っています。