医者が末期がん患者になってわかったこと(岩田隆信)

1997年の古い本ですが、タイトルに引かれて読み始めました。

優秀な脳外科の医師が50歳の時に悪性脳腫瘍になりました。脳腫瘍の中でも一番悪性度の高い神経膠腫(グリオーマ)で、余命は約1年です。医師自身の日記です。脳外科医なので、自分の病気、治療法など知り尽くしていますが、それゆえに現実から逃げることもできません。苦悩しながら、医師と患者の立場から自分を見つめて書かれたドキュメンタリーです。

 

救命センター当直日誌(浜辺祐一)

東京下町の救命救急センターに、酔っぱらい、自殺未遂、クモ膜下出血、交通事故などで運ばれてくる患者たち。一刻を争う医療の現場を描くドキュメント。少し古い本なので、セクハラとみなされそうな発言等もありますが…実際の救急医療の内容が詳しく書かれていて、一気に読みました。

 

こちら救命センター(浜辺祐一)

「24歳の女性なんですが、眠剤を多量に飲んで意識がないんです」消防署からの依頼。救命救急センターに次から次へと緊急の電話がかかってきます。24時間態勢で取り組む救命救急センターのドキュメンタリーです。一つ一つの話が短かすぎて、「救命センター当直日誌」ほどの読みごたえはなかったです。