うちの自治体には発達障害の子向けの通級というシステムがあって

(他の自治体にもあるかもしれませんが)

結構手厚いケアを受けることができます。

少し前にも書いたように、自閉スペクトラムの息子さん、5年生から通い始めて今1年半が経過しました。

 

通級って、通い始める前、いろんな人に勧められるけど一体なんなの?とわからないままで

でも友達とのトラブルや、学校に行きたくない病が出ても相談する相手がなかなかいないこともあり

ようわからんけどやってみるか!と入ったものでした。

 

で、5年生のころは、やっぱり本人が精神的にへこむタイミングがちょくちょくあって

相談することができて、それから怒りにきちんと向き合う時間ができたことで

なんとなーく、乗り切ることができました。

 

6年生になったとき、信頼していた先生は異動になってしまい、仲良しの子ともクラスがわかれ

また涙目で帰ってきた息子でした。

でも、結果でいうと、今はなんと学校が楽しく過ごせるようになってます。

この成長には本当に感心したし、うれしい!!

クラスの中で疎外感を感じていた彼ですが、運動会や修学旅行でもちゃんと居場所や役割を作ること、

新しい友達を作ることなど、他の人にとってはなんてことないことかもしれませんが

クラスからはみ出していた息子にとっては大きな努力をして、今見違えるように楽しく学校に行けている状態です。

 

状況が良くなった理由は2つあるかなと思います。

 

1つは、通級の先生、担任の先生、そして私という3者が、いろんな気持ちを受け止める時間が作れたこと。

どうしても、「学校がいや」「友達のここがいや」「これがくやしかった」という気持ちをなだめるというか

ごまかして、なかったものにしてしまいがちです。特に親と担任の先生。

そうすると、感情を吐き出せなくて苦しいわけで。

苦しいことは苦しい、いやならいやと言ってもいい、時間をかけて気持ちを消化する作業をできたことで

息子本人が、自分はこういうことが嫌な人間だとか、こうすれば嫌な思いをしないなど

考えることができたのかなと思います。

 

で、あと1つは、目標ができたこと。一応、我が家の場合は中学受験ですが、学校はすきなところに行ってもいいという

目標ができたことで、自分の方向性が定まったのかなと思います。

正直経済的には厳しいところなので、受験に失敗したらとりあえず公立に行ってもらいますが

目標設定後は、なんとかがんばってくれている状況。

報われてくれれば、彼にとっても大きな自信になるのではないかなーと。思います。

 

通級に入ることを、「通常ルートから外れる」「恥ずかしいこと」ととらえる人もいるようですが

不安定な子供の気持ちを安定させるには、すごく良かった!とおすすめしたい気持ち。

ただ机に向かう勉強だけでなく、心を成長させる時間も、同じくらい必要。

できれば幼いうちに、精神面のケアをしてあげることは、その後になかなかできないことかなとも思うし。

 

これで受験が問題なく済めば、本当にありがたいです。