このポスターが炎上していて物議を醸しているそうだ。
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炎上しているのは左のピンクの方の福引のくじで乳がんがあたって「まさか、私が」と言う人が毎年9万人もいる、というポスターだ。
サバイバーの私の正直な感想を言おう。
えっ これの何が炎上しているの 良い作品じゃん
yahooニュースに掲載されている記事によると、福引という目出度いくじで「がん」を引く、ということが連想されて、がんを引いたことが目出度いことなのか、ということらしい。
私の乳がん闘病記録を書いているこのブログ(最近は全然関係ないことばかりだが…)、タイトルはすぐに決まった。
乳がんの疑いがあると言われた時に真っ先に思ったこの言葉。
「まさか、ワタシが乳がんに?!」(うそぴょーん)
それをタイトルにしたのである。
乳がんの告知を受けた人って、みんな「まさか自分が」って思うんじゃないだろうか。
「やっぱりな」って納得する人ってほとんどいないんじゃないかと思う。
実際、福引で1等の「家族でハワイ旅行」が当たったくらいに「まさか」と思う。
そういう意味では、このポスターは私などは実感込めて見ることができる。
不快感はまったくない。
「サバイバーに対する配慮が感じられない」とか「腹立たしい」とか、いったい誰が言っているのかなって思う。
乳がんサバイバーの私はこのポスターを見てくれた人が自分もまさかと言わないようにみんなに検診に行って欲しいし、まさかの事態が起こっても早期で発見してもらいたいと心から願っている。
確かにこのポスターで傷つくサバイバーの方やご家族もいるかもしれないが、それは少数派じゃなだろうかと思う。
私達サバイバーの気持ちを考えるなら、むしろこちらの気持ちを過剰に思いやってくれて色々なことに過敏に反応して炎上事にするのではなく、普通に私達のメッセージとして受け取って欲しい。
ちなみに、今回のポスターの件で過去の入選作品にまでイチャモンがつけられているらしい。(嘆かわしいことだ)
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「おまえひとりの、おっぱいじゃないんだぞ。」
女性の体を他人の所有物のように思わせる表現が問題なのだそうだ。
…ひねくれて考えすぎだよ。
普通に大切な家族の体のことだよ、っていうメッセージにしか受け取れないけど。
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お弁当を作るのは女性である母であり、性別役割分担意識を助長する内容に値するそうだ。
こういうのは時代的にダメなんだ…。
でも、子供にとっては親の健康こそが子供の心身の健康に一番影響するのではないだろうか。
オフィスで書類にまみれるお母さんの姿でもポスターにした方が良かったのかな?
それよりも、このお弁当のほうが感覚的にわかりやすいと思うのだけど。
それに、乳がんは男性でも罹るもんだけどね。
文句は言うけど、そこのとこの説明ってないの
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性差別的な表現だそうである。
女友達が乳がん検診に行ったってことくらい、意識高い系の自慢程度の話でいいじゃん。
若いのにえらいと思うよ、私なら。
はっきり言って、どれもこれも言いがかりにしか思えない。
これらが乳がん検診啓発のポスターに相応しくないのなら、今後どんなポスターを作ればいいのか示して欲しい。
ポスターというのはキャッチーじゃなくてはいけない。
誰も何も思わないようなものを作ってそれが人の目に止まらないようでは何の啓発にもならない。
乳がんサバイバーである私は、また私が知っている乳がんサバイバーの友人・知人の人たちは皆、まだ乳がんに罹っていないすべての女性の健康を祈っている。
乳がんに罹っても早期発見できるように定期的に検診に行って欲しいと願っている。
だから皆、こうして自分の闘病記をブログに残して、今後治療を迎える人たちの参考になればと思って書いているのだ。
ブログを書くことで自分を奮いたたせる、それだけが目的じゃない!
既に罹患した私達に過剰な気遣いを示してくれるよりは、どうしたら乳がんの定期検診の意識を啓発できるかの方をもっと考えてもらいたい。