この記事は、今後も加筆修正が行われて更新する可能性があります。
タイトルが「乳がんサバイバーのための…」となっていますが、このブログが乳がんをテーマにしたブログなので便宜上そう付けただけであって、内容はどなたでも使えるものです。
さて、第2回目のテーマも前回の続きで
「その医療費、本当に払う必要があるのか~その2~」
前回書いた医療費の公的助成に関しては、病院やその関係者の方から案内される場合が多いが、それ以外の民間での医療費の助成というのは果たしてあるのかと思う方がほとんどだと思う。
答えは、
自治体と違って、数は少ないし限られてはいるけれどある
例えば、ご本人または自分を扶養している家族が加入している健保組合の付加金が代表例である。
この付加金についてはこの確定申告講座が終わったら、次の講座として書こうと思っているのでここでは割愛する。
では、それ以外では…
これから書くことは、意外と知られていないと思うので、私自身の体験談も交えてご紹介したい。
私は社会人になってから大学に入学した。
当時、時間の自由が利く仕事に就いており、仕事しながら大学で勉強できるのは体力的にも年齢的にも環境的にも、もうこれが最後のチャンスだと思って受験を決意し、なんと合格した。
実感としては「まさか受かってしまうだなんて」
入学した大学は、明治大学である。
大学に入ると、入学のご案内やら授業のシラバスやら、とにかくたくさん資料をもらう。
私は当時はFPの資格もなく、たくさん寄こされる資料にうんざりはしていたが、30代も半ばになって憧れの女子大生になったのが嬉しくて、喜んで1冊1冊をまるで愛読書のように目を通した。
すると、明治大学には学生健保があり、学内にある診療所かつ提携してある病院に掛かる費用は無料になるという信じられないことが書いてあった。
うっそーと思ったが、これは本当で、例えば学校にいる間にちょっと熱が出た、風邪気味で咳が止まらないなどということがあれば、診療所で学生証を示してタダ失礼無料で医者の診察を受けられて、無料で薬までもらえるのである。
仕事しながら通っていた私は学校で体調を崩すことも多く、お世話になることもままあった
また、在学中に私は円形脱毛症になり、その治療で当時提携機関となっていた順天堂大学病院に通ったこともある。
これも、無料である。
大学病院なので医療機関の紹介状がなければ初診時定額負担分は支払うことになるが、診察や検査や薬代は保険証と学生証を提示すれば何回通っても治るまで無料だった。
卒業間近、クラスメートの女の子普通に現役で入ってきた子から、実は珍しい病気に罹って、その医療費負担のためにバイトを増やして医者に掛かっていたと告げられた。
私は「どうして学生健保を利用して提携病院に行かなかったのか」と聞いたら
「何ですか それは」
と返されたので、説明した。
すると、その子はそんな制度があるなんて知らなかった、私の時間とバイト代返してーと、かなり怒っていた
…というわけで、所属している学校や会社や団体で、このような制度がある場合がある。
こういうことは説明会で大っぴらに説明してくれることではないから、渡された書類をきちんと見て把握しておくことが大切である。
ちなみに、明治大学ではこの制度、まだあるらしい。
総合大学全部がやっている制度ではないらしいが、お子さんや知り合い、もしくは自分自身が大学入学が決まって「合格したぜ、やったー」と一通り喜んだ後は、きちんと入学案内の書類に目を通すことを強くオススメする
余談だが、私からこの話を聞いた医者癖のある高校生の男子を持つ母親は、その後、息子の受験の第一志望を明治大学に変更し(当然、本人の希望もあって)…玉砕しました
このように、役に立ってくれる有り難い制度というのは、実はひっそりと存在する場合がある。
今一度、自分やご家族の加入している会社・団体・学校の福利厚生制度をしっかり調べてみてはいかがだろうか。
もし、このように医療費を負担してくれる制度があれば、確定申告で面倒な医療費の計算もしなくて済むのだから。
今回は、ここまで。
とにかく、まずは自分の使える制度を知ろう