すべての乳がん患者の方々の参考になれば幸いです。

花花私の乳がん治療の流れ花花

2018年

4/9  右胸、乳がん告知

4/24 右胸、温存手術(4/23-27入院)

5/18 病理検査結果が出る(グレード1・転移無し・トリプルポジティブ)

6/15 TC療法4回+ハーセプチン18回予定で抗がん剤治療スタート

9/8  ホルモン療法(レトロゾール:フェマーラのジェネリック)開始 5年間予定

9/12 放射線治療(30日間)開始

花花花花花花花花花花花花

 

花花花 副作用まとめ 花花花

この後、乳がんを患い、不本意にも抗がん剤治療をしなければならなくなった女性の方々に向けて、このまとめが少しでも役に立ち、勇気を持っていただけたら嬉しく幸せに思います。

 

がんの部位乳がん

抗がん剤の療法:TC療法(ドセタキセル+シクロホスファミド)

期間:4クール(3ヶ月)


※ この記事は、今後、追記があったら更新される可能性があります。

 

1 倦怠感

どの抗がん剤を使っても必ず出てくると言われている代表的な副作用が、この倦怠感。

私の場合は、1クール目に1週間くらい出た。

2クール目からは副作用予防対策として、投与後1週間ほど就寝前にロキソニンを服用したことが見事に功を奏して、それからは倦怠感含め他の副作用全般とは無縁で過ごせた。

 

2 発熱・頭痛

抗がん剤を打った初日は必ず微熱と少しの頭痛があった。

投与後数日は夕方になると微熱が出たが、日常生活に影響が出るほどではなかった。

 

3 霞目

霞目は1クール目はかなり気になった。

しかし、それも時間が経つにつれ慣れた。

投与前よりは少しは視力は落ちたかもしれないし落ちてないかもしれない。

落ちていたとしてもガクンと落ちたということはない。

 

4 耳鳴り

副作用で一番嫌だったのは耳鳴りで、これもクールを重ねるごとに軽くなっていったが、1クール目はワーンワーンシンバルとうるさい耳鳴りが響いて堪らなかった。

ただ、耳鳴りに関していえばこれは私固有の症状だと思うので、他の人はあまり心配しなくていいと思う。

 

5 吐き気・食欲不振・めまい・立ちくらみ

1クール目はお腹が空くとちょっと気持ち悪いというのはあったがそのくらいで、全体通して吐き気や食欲不振はほぼ無し。

立ちくらみに関しても1クール目の投与翌日か翌々日に1度程度軽くあったかもレベルで、ほぼ無し。

めまいはまったく無し。

 

6 味覚障害

3クール目まではあって、4クール目はまったくなし。

これもクールを重ねるごとに軽くなっていった。

1クール目は10日くらいは口の中に薄い膜が張られた感じで気持ち悪かった。

味がわからないということはあまりなく、水が変に甘く感じてスッキリしなかった。

4クール目はまったく無し。

 

7 手足症候群(手足のしびれ)・口内炎

抗がん剤の投与中、両手両足と口の中を氷でしっかり冷やしたせいなのかわからないけれど、手足症候群もまったく出ず、口内炎もしっかり避けられたので、氷での予防対策はかなりの効果があったのではないかと思う。

 

8 脱毛

宝石赤 頭髪

2クール目まではしつこく抜けていた。

早々と丸坊主にしてしまったが、洗顔時などは指先に黒い短い針のような頭髪が付いてくることも多かった。

3クール目からはそういうことも少なくなり、4クール目はほとんど脱毛はなかった。

宝石ブルー 眉毛

抜けたけど、全部無くなることはなかった。

眉毛はもともと細眉に整えていたせいか、抜けてもあまり顔の印象に影響は出なかった。

実際、抜けたのは眉尻だけだと思う。

宝石緑 まつげ

これも全部は抜けなかった。

私の場合、目頭と目尻のまつげが抜けて中央だけ残った。

なお、抗がん剤治療後、最初に復活してきたのはまつげだった。

宝石紫 鼻毛

明らかに抜けているとは見た目にはわからないが、鼻水がよく垂れてきて鼻の穴の周りの皮膚がかぶれることがあったので、少なくなっていたのは確かだと思う。

鼻毛も治療後の復活が早い。

宝石赤 Tゾーン

全部は抜けないものの、けっこうスカスカになった。

宝石ブルー その他の体毛

脇、Tゾーン以外の陰部、腕や脚については永久脱毛しているので、もともと毛が無い。

 

9 色素沈着・シミ・爪の剥がれ

幸いにして、まったく無し。

肌もくすまなかったし、爪の変色もまったく出なかった。

顔のシミも増えなかった。

肌のくすみとシミのことを治療前は一番心配していたけど、いつものスキンケアに保湿をしっかり加えていたら肌荒れも起こさず、くすみもシミも出なかった。

爪に関しては、毎日手を洗う度にベビーオイルを塗りたくっていたので、むしろ治療前よりもきれいな色に爆  笑

足の爪には朝晩キューティクルオイルを塗り込んでいたので、手の爪と同様にきれいなまま。

もちろん、剥がれたりもしていない。

 

2018.9.22現在の爪。

 

10 鼻血

抗がん剤を打つと鼻血が出やすくなるとか止まらなくなるとか聞いたことがあったが、私の場合、そんな不確かな予備知識も忘れるくらい何もなかった…最終の4クール目までは汗

ラストケモが終わって1週間くらい経った頃、いきなりトイレの中で鼻血が流れてきた鼻血

(たぶん右だったと思う)

すぐに止まるだろうと思って暢気に便座に座って落ち着くのを待っていたのだが止まる気配はなく、トイレットペーパーを幾度か詰め替えて、諦めてトイレから出てしばらくしてようやく止まった。

それから数日間は毎日のように止まりにくい鼻血が出た。

ただ、そのせいで貧血気味になるとか頭痛がするなどの体調不良の症状は出なかった。

止まらないで静かに流れ続ける鼻血は心理的にちょっとホラーだった。

数日間で自然に治まって良かった。

 

11 むくみ・体重の増減

むくみはまったく無かった。

(あっても気が付かなかったレベル)

体重も減らなかった。

吐き気もなく、食欲不振にもならず、毎日が殺人的猛暑で外にも出られず運動不足

右矢印 結果、体重の増加はあっても(むくみじゃない)痩せるなんてことはまったくなかった笑い泣き

 

12 便秘・下痢

下痢はしなかったが、便秘はすごかった。

もともと便秘症の私だが、今回の便秘はいつもに増してかなり辛かった。

1クール目に急性虫垂炎で内視鏡の手術をしてから、さらに便秘がひどくなった気がする。

 

13 筋肉痛

これは抗がん剤の副作用というよりは、ジーラスタの副作用っぽい。

1クール目は全身が筋肉痛でけっこう痛かったが、あれは盲腸の影響なのか抗がん剤の副作用なのかどっちかわからない。

4クール目の終わりから脚と二の腕の筋肉痛が激しい。

こっちは間違いなく、抗がん剤の副作用。

しばらく治らないのかなと思ったが、息切れがしなくなるのと同じペースで筋肉痛も消えた。

 

14 息切れ

抗がん剤を始めた頃は体力は残っているが、クールを重ねるごとに体力が奪われていく。

3クール目の終わり頃から少し動いても息切れがして疲れやすくなる。

ラストケモから1ヶ月くらい経った頃になって、ようやく体力が戻ってきて息切れも軽くなり、1ヶ月半後には、ほぼケモ前の体力に戻る。

 

15 ルートにできた水疱

抗がん剤の点滴のルートを取っていた場所に、2クール目の投与が終わって数日したら水疱ができてしまった。

原因は不明。

特に気にもかけないで抗がん剤中だしこんなこともあるさ、くらいに思っていたら、その数日後に全身に蕁麻疹が出て大変なことに。

この水疱の痕はかなり薄くなってきたものの完全に消えるまではかなり時間がかかりそう。

 

発現して数日経った頃…だと思う。

まだ、全身蕁麻疹の前。

 

16 血管の黒浮き

水疱痕の横に短く静脈が黒浮きしてきた。

そのうち取れるかもしれないと気にはしていない。

 

 

17 首元の発疹

ドセタキセル固有の症状としてわりと有名なのが、首元にでる発疹。

急激に出て、正視するのも嫌になるほど気持ち悪い。

アメンバー限定記事だが、発疹の写真は下記に掲載している。

https://secret.ameba.jp/sakurasennsei/amemberentry-12387305026.html

 

18 全身の蕁麻疹

3クール目に全身に出て夜中に慈恵医大の救急外来にお世話になった。

しかも、デリケートゾーンにまで出るという始末の悪さ。

私の場合はいっぺんにワッと出て数日でほぼ引くという出方なので、毎日どこかが痒いというわけではないのだが、本当に辛かったしショックも大きかった。


19 急性虫垂炎

急性盲腸に関しては自分は無縁だろうと思う人が多いだろうと思うが、抗がん剤中に盲腸になる人は意外と多いそうである。

いきなり抗がん剤が体内に入ったショックで盲腸が急に腫れるらしい。

抗がん剤治療を始めてからお腹がとても痛い、下痢が止まらない、便秘で苦しいと思ったら、迷わず腹部のCTを撮ってもらうことを強く勧める。

抗がん剤中の盲腸は腫れの広がり方が早く、すぐに腹膜炎になってしまうらしいので気を付けるに越したことはない。

 

 

桜**桜** TC療法を終えて 桜**桜**

 

「がん」と告知された時はなぜかショックはなかったし(再検査の結果が出るまで時間があったのである程度は覚悟ができていたと思う)、手術も怖くなかった私だが、術後の病理結果で抗がん剤をやった方がいいと言われた時には、まさしく死刑宣告を受けた思いだった。

もうオマエは世の中の役に立たない金食い虫なだけの人間なのだから遠慮なく死ねば?と言われた気分だった。

抗がん剤で治療する----痛くて怠くてベッドから起き上がれず、絶え間なく吐き気に襲われる…そんなイメージだった。

 

はっきり言って、怖かった。

やりたくなかった。

しかし徐々に、怖いけどやるしかないだろう…と受け入れる気持ちになっていった。

腹が据われば、あとはもうさっさとやって、さっさと終わらせたかった。

 

実際の抗がん剤ライフは、思っていた以上に自由の利く生活で普段とほぼ変わることがなかった。

特に気を配ったのは口内衛生で、口内炎にならないように熱い物は冷まして食べるようにしていた。

他には肌や手の保湿をいつもよりしっかり重点的に行い、さらに乾燥しやすい頭皮にも朝晩、プチプラのスキンローション(保湿感の残るしっとりタイプ)を付けていた。

 

私の場合は数々の副作用対策が功を奏して、副作用だけに関してはかなり軽く済んだと自負している。

これはたぶん、毎日、お水を2L(2Lペットボトル1本)をしっかり飲んでいたことが最大の理由なのではないかと感じている。

私の場合、治療に関係なく日常の習慣として飲んでいる。

水を飲んで体内の代謝を良くし、抗がん剤を蓄積しないようにしていたので、副作用の影響が少なかったのではないかと想像している。

水を2Lも飲むことは最初は辛いが2~3日ですぐに慣れるし、何よりも体に悪いことは何もない。

抗がん剤治療が決まった人は、さっそく水2Lを飲む練習から始めて欲しい。

 

そのお蔭で、蓄積型と言われているTC療法でも私の場合はクールを重ねるごとにどの症状も軽くなっていって、最終クールは目立った副作用は出なかった。

むしろ副作用とはほぼほぼ関係ない盲腸で緊急手術、全身蕁麻疹で他の病院に救急外来に行ったことの方が強烈に記憶に残ってしまっているガーンタラーガーン

 

抗がん剤治療を進んでやりたいという人はいないだろう。

しかし、その選択をしなければならなくなった時、私達のような先輩がいることを知って欲しい。

そのような思いで、このまとめを書いた次第である。