6月19日 
《座右の書》(安岡正篤)

心を打たれるような身に沁むような古人の書をわれを忘れて読み耽けるときに、人間は生きるということは誰もが知る体験である。それを積んでおると、しだいに時間だの空間だのという制約を離れて真に救われる。いわゆる解脱をする。そういう愛読書を持つことが、