【かわいがられる】


櫻井秀勲(ひでのり)氏の心に響く言葉より…


「かわいがられる」とは、一体どういうことでしょうか?

男女の関係、親子の関係を除いた場合、特に職場においては


1.目をかけられる

2.特別にひいきにされる

3.大切に守られる


この三点がそれにあたります。


ただ、ここが重要な点ですが、職場の上司や経営者にかわいがられることだけが大切なわけではありません。

実力が伴っていなければなりませんし、外部の人たちからの評価も大事です。

社内で同じような能力の社員がいたとしても、同じように評価されるとはかぎりません。

それどころか、大きく差がつくことさえあります。


それは、なぜでしょうか。

企業は利益をあげることが第一目標ですが職場は一つの人間関係でもあります。

よって、それぞれの感情によって影響される部分もあります。

つまり、人が人を評価するときには、直接の仕事に加えて、目に見えないプラスアルファの部分に左右されることが多いのです。

このプラスアルファこそ、その人の性格や魅力などの要素です。


そこで上の人からかわいがられる「体質」について考えてみると、かわいがられるタイプは、愛嬌があってどこか憎めないところがあるようです。

たとえば、長嶋茂雄氏は現役時代からたいへんな人気者でしたが、彼が真剣にやればやるほど、観客のほうが笑ってしまうという、不思議な魅力の持ち主でした。

その人となりを周りの人間は愛したのでしょう。



『人にかわいがられる男になれ!』三笠書房
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《愛嬌というのはね、自分より強いものを倒す柔らかい武器だよ》(夏目漱石)


パナソニックの創業者、松下幸之助氏は、松下政経塾の面接試験の選考基準を聞かれて、「運の強そうな人と、愛嬌のある人やな」と答えたという。

愛嬌のない人は、男女を問わず、とくに年長者からは好かれない。

可愛げがないからだ。

可愛げがない人は、プライドが高そうに見え、愛想がない。

いつもツンツンしているように見え、素直さがなくて、感謝が足りない。

そして、笑顔がない。


愛嬌のある人と一緒にいると、なぜかこちらも笑顔になり、ふわっとあたたかな気持ちに包まれる。

そして、また会いたくなる。


愛嬌力を磨き…

かわいがられる人でありたい。