田家秀樹さんの『80年代音楽ノート』

(2024/3/30発行)

迷ったけど、購入しました。

 

浜田省吾さんの記事は

 

『1980年 意外にも共通点が多い「ある種の同志」』

~浜田省吾と山下達郎~ p31

 

『1982年、浜田省吾の地球環境への問題意識』

~環境汚染を暗示した異例のデートソング「僕と彼女と週末に」~ p89

 

『1984年 地方都市の若者たちへの賛歌』
~浜田省吾の「DOWN BY THE MAINSTREET」~ p136

 

『1986年 自分は何者か』

~浜田省吾の名盤2枚組「J.BOY」~ p197

 

 

掲載されているアーティストが多いので

さらっと書かれている程度でしたが、

80年代、音楽史の流れの中での位置づけというか

省吾さんの音楽性を、活字で読めたのは貴重でした。

 

 

 

山下達郎さんは、

『1983年 山下達郎30歳、「夏と海」を抜け出す試み』

~自分で作詞し、ビートの幅を広げた『Melodies』~ p106

 

『1988年 孤高のシンガー・ソングライターの到達点』 
~山下達郎のアルバム『僕の中の少年』~ p246

 

 

竹内まりやさんは、

『1984年 音楽活動と家庭生活を両立させた竹内まりや』
~表現したいことが広く受け入れられた「VARIETY」~ p129

 

1978年にデビューした、竹内まりやさんが

アイドル歌手扱いに「音楽が嫌いになりそうだった」という話。

達郎さんと結婚して、82年に休業されるのですが

そんな悩みを相談していたのも達郎さん。

ご結婚されてから、表舞台に出ることはなかったけど

人の為に曲を書いているうちに、また自分でも歌いたいと思うようになったって。

この話は、何度聞いても素敵に思うし、

まりやさんの歌を聴ける私は、最高にハッピーなのだ♡

 

 

 

そそ、昨日の「サンデー・ソングブック」は、竹内まりや アルバム『デニム』特集でした♪

 本人を呼ぶと、曲が多くかけられないので、呼ばなかったよ、って。笑

 ”夫婦放談”になっちゃいますもんね。

 

 

 

 

 

本の内容に戻りますが

 

”はっぴいえんど”のこと、

大滝詠一さん、松本隆さん、細野晴臣さん、鈴木茂さん。

それまでテレビで歌われる歌謡曲が、ポップスの流れになっていったことは

この方たちの存在が大きかったよう…。

 

 

 

 

あとがきに、こう書かれていました。

今の日本のポップミュージックのインフラが整えられた「開拓時代」が70年代だったとしたら

それらが一斉に開花していったのが80年代だった。

それまで「あっち側」「こっち側」として相いれなかった芸能界、歌謡界と

フォークやロックなどの新しい音楽との境界線がなくなり、新しい「J-POP」が誕生した

「80年代」以上に刺激的で希望に満ちていた時代はなかったということは間違いないだろう。

 

 

 

 

【掲載アーティスト】
甲斐バンド、吉田拓郎、沢田研二、シャネルズ、佐野元春、オフコース、松田聖子、RCサクセション、浜田省吾、山下達郎、YMO、五輪真弓、松任谷由実、小室等、井上陽水、寺尾聰、大滝詠一、南佳孝、加藤和彦、松山千春、アリス、中森明菜、薬師丸ひろ子、中島みゆき、あみん、矢沢永吉、THE ALFEE、CHAGE and ASKA、安全地帯、チェッカーズ、竹内まりや、TM NETWORK、尾崎豊、はっぴいえんど、BOØWY、REBECCA、ハウンド・ドッグ、中村あゆみ、渡辺美里、BARBEE BOYS、米米CLUB、1986オメガトライブ、長渕剛、萩原健一、THE BLUE HEARTS、矢野顕子、美空ひばり、大江千里、プリンセス プリンセス、THE BOOM、DREAMS COME TRUE、UNICORN、他(掲載順)

 

序章 1979年12月
それぞれの区切りと再出発
1980年
新時代を告げた衝撃のパラシュート/シャネルズ、日本語でドゥーワップ/佐野元春の新しい「ストリートの歌」/オフコース、目指す音楽への”未来設計図”/山口百恵から松田聖子へ――劇的な主役の交代/RCサクセションの鬼気迫る熱気/「俺はフォークじゃない」/意外にも共通点が多い「ある種の同志」/YMOの異様な熱気/「コミックバンド」からの脱皮/「こっち側」にはまだ高かったレコ大の壁/流行先取り、夏はサーフィン、冬はスキー/ジョンが亡くなった場所へ/ズックからスニーカーへ
1981年
松本隆が描いた「大人の失恋」の歴史的ヒット/時代を超えるポップスの金字塔『ロンバケ』/松本隆と南佳孝、ヒットへの長い伏線/松田聖子を”永遠のアイドル”にしたもの/香り高き大人の「ヨーロッパ3部作」/「日本一のパンクバンドに」/ロックでもフォークでもない「長い夜」/最強のライブバンド、アリスの活動休止/「歌謡曲」を変えた松本隆の人選/「解散」のうわさで回線がパンク
1982年
「花の82年組」で異彩を放つ/10代の主演が歌う映画主題歌の大ヒット/ユーミンとみゆき、チャート1位時代へ/「マリコ」とは何者?/女子大生ブームの盛り上がりの中で/日本の音はなぜしょぼいのか、確かめに/浜田省吾の地球環境への問題意識/「わしの太鼓がロキシー・ミュージックになった」/「音の宇宙」と「ダブルミーニング」の新次元/井上陽水と沢田研二という新しい組み合わせ/「世代」を明確なアイデンティティーに/アコースティックグループからロックバンドへ
1983年
山下達郎30歳、「夏と海」を抜け出す試み/「そこは全部プールなんですよ」/時間をかけて浸透した名曲
1984年
松本隆から大滝詠一への「別れの手紙」/ドゥーワップの街から来たロックアイドル/音楽雑誌「PATi▸PATi」の創刊/オフコース、4人での再出発/ヒップホップの洗礼/音楽活動と家庭生活を両立させた竹内まりや/MTVの時代のデビューの仕方/革ジャンにエレキ、脱フォークソング/地方都市の若者たちへの賛歌/フォーライフレコードの社長を辞めた拓郎の覚悟/新たな陽水ブームの訪れ/時代を超えるサザンの大衆性
1985年
ステージに血を塗りたくるような痛々しさ/80年代最大の音楽イベント/意図したのは「ニューミュージックの葬式」/縦ノリビートの可能性/「自分の時代に幕を引きたい」/「どのくらい歌えば幸せになれるんだろう」/レコーディング時間1800時間/NOKKOの言葉で歌う「女子」の日常/「素人の時代」の始まり/HOUND DOGのひたむきな力強さ/ガールズロック時代へ/「ロックを母乳に育つ」/「公園通りを攻め上っていきます」/「時代」と「世代」と一体化した「カリスマ」/すさまじく面白い本格ファンクバンド
1986年
ボーカリストに徹するという決意/命を宿す女性の「大きな歌」/甲斐バンド、「花火のように」解散/感情を吹っ切っていくようなスピード感/オメガトライブの鮮やかなボーカル交代劇/渡辺美里、19歳のみずみずしい日常と夢/「自分は何者か」/アルフィーと10万人の大合唱/長渕剛、頑強な肉体と強靭な精神へ/艶のあるハスキーボイスのラブソング/憂いとはかなさの歌姫、中森明菜
1987年
ミュージシャンのショーケンは「月」/結婚か仕事か、揺れる時期に/ドブネズミみたいに/語り継がれる伝説のライブイベント/矢野顕子の「出前コンサート」/「じめっとするのは似合わねえと思うから」
1988年
光GENJIのスタートとチャゲアス/疑わなかった美空ひばりの「完全復活」/近未来のロックで「バクチク現象」/桑田佳祐初のソロアルバム/放射能はいらない/氷室京介のソロデビュー/エピック旋風とその舞台裏/尾崎はニューヨークで何を見つけたのか/孤高のシンガー・ソングライターの到達点/プリンセスプリンセスの快進撃
1989年
昭和と平成をつなぐ曲「川の流れのように」/一つの時代の終わり/「ホコ天」と「イカ天」が浸透させたバンドブーム/新しい未来を予感させる吉田美和のエネルギー/「服部」って誰!?/「一瞬のきらめきのようなバブルの世紀末に」

 

 

 

 

あ、今日は『B-PASS ALL AREA Vol.19』の発売日!

”田家秀樹さんによる『ON THE ROAD 2023』ツアーライブレポートが掲載されています。”

って、メールが届いていました。

 

読みたいっ!