『奇跡』読みました。
(2022/2/14発行)
出版された当初、話題になっていたので
図書館で予約しましたが
待ってる間に興味がなくなり、
何度もキャンセルしようか迷ったけど
165頁と薄い本だったので、
話のネタにと、1年半ほど待ち、
ようやく順番が回ってきました。
男は世界的な写真家、女は梨園の妻
「真実を語ることは、これまでずっと封印してきました」
生前、桂一は博子に何度も言ったという。
「僕たちは出会ってしまったんだ」
出会ってしまったが、博子は梨園の妻で、母親だった。
「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人――これはまさしく「奇跡」なのである。
私は、博子から託された”奇跡の物語”をこれから綴っていこうと思う。
数々の恋愛小説を手掛けた林真理子が、一生に一度描かずにはいられなかった
”本当にあった”愛の物語。
感想は、一言
「私、何を読まされてるんだ?」って
いわば、不倫ののろけ話だと思いました。
博子さんは、
格式高い家柄に生まれ、3歳の頃から日本舞踊を習い
お嬢様学校を卒業したあとは、銀座三越で受付嬢となる。
合コンで出会った歌舞伎役者の片岡孝太郎さんと結婚。
容姿端麗で、知性あふれ、センスも良い。
梨園の妻になってからは、
並大抵ではない奮闘ぶりを見せ、義父母に可愛がられた。
と、アゲアゲに書かれていることが
「すごいですね」
「こんなに完璧な人がいらっしゃるんですね」と
どうでもよくなりながら…。
不倫相手の、田原桂一さんにしても
パリでの活躍や、知名度の高さ等、語られるが
興味がない私にとって、退屈なだけだった。
それよりも、幼い息子がいる人妻に対して
「パリに二人で行かないか」
などと、けしかけるやつなんて、まったく信用ならない。
田原がどれだけ清之助のことを思ってくれているか
ということも、延々と綴られていて
実の父親のことは、女癖が悪いように書かれている。
頭がお花畑になっているようで
いい年して、なんでこんな本を出そうと思ったんですか?
って、私には理解不能だった。
それでも、親の不倫に連れまわされた息子が
母親の入籍報告のパーティーで
「ママとおじちゃんが助けてくれたおかげで、いまの僕があると思います。」
と、みんなの前で挨拶したということは
お花畑の母にとっては、美談で
めでたしめでたし、ってところなのかなと。
ごめんなさい、辛辣な感想で。
近くの公園に
ツツジが綺麗に咲いていました。