映画2連チャン

韓国映画『ビニールハウス』を観てきました。

 

――半地下はまだマシ――タラー

 

一瞬の選択が取り返しのつかない破滅に――

現代の社会問題〈貧困、孤独、介護…〉に根差した濃厚サスペンス

 

少年院にいる息子と再び一緒に暮らすことを夢見ながら、

ビニールハウスで生活する、ムンジョン。

引っ越しの資金を稼ぐため訪問介護士として働くムンジョンの日常は、

認知症の老婦人の死をきっかけに一転してしまう。

彼女はその夫が盲目であることを利用し、

認知症の自分の母親を身代わりに据えるが、

その決断はさらなる取り返しのつかない悲劇を招き寄せる。

 

 

 

 

 

映画『パラサイト 半地下の家族』でも

劣悪な住宅環境が映し出されたけど

今もソウルには、半地下で暮らす人々が20万人近くいると

NHKの番組で放送されてた。

 

 

この映画の主人公が住んでいるのは

(※)ビニールハウス。

 

 

(※)不動産価格の高騰や経済の低迷により

正規の住宅を失った低所得者層、移民労働者が転がり込むなど、

半地下や屋上部屋よりもさらに「最底辺」住居として

社会問題になっている。

 

 

日本も、目につかないだけで、

「最底辺」の生活者層ってあるのかもしれない。

 

昔は、梅田の地下とかにホームレスとかいっぱいいたけど

一掃されたし…(昔は浮浪者って言った)

天王寺も、段ボール小屋がいっぱいあったけど

みんな締め出されて、綺麗な公園になったし。

西成の方には、行くことがないから

今はどうなってるのか知らないけど。

 

 

この映画を観ても、

「一所懸命に働いてるのに」人間らしい生活ができないって

どういうことよ?って、怒りの感情が湧いてきます。

 

何もかも失ってしまった主人公は

それでも生きていけるんだろうか…。

 

運命や宿命ってだけでは、片づけられないような。

哀しい映画でした。