夜…7時50分。

 私達は、知床ナイトシアターに体験へ。

 
 ガイドしてくれたのは、20代のメチャメチャ明るい女性。

 そして、私たちだけ…。


目的は… 『夜の動物ウォッチング』


 車を運転しながら、懐中電灯を照らして動物を探してくれる。

  

 
   「懐中電灯を照らす位置は、この辺。」
   「あ、鹿がいるよ。」
   「鹿は、1匹いたら、すぐ傍に子供が必ず2匹いるからね。」

   「熊、いないかなぁ~」」

   「こんな枝ぶりの木に、ふくろうがいたりするんだよ。」



なんて…。全てガイドしてくれたのは、Aちゃんでした。



ガイドさんに
 「イヤーーー。もうビックリっすよ!」


 「知床ナチュラリスト協会」に入って
       一緒にガイドしませんか~?
      

   ってスカウトされていました。


懐中電灯で照らすのは、目が反射して光るから。
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Aちゃん…。

熊がすぐそこに居るのなんか、当たり前で育ったから。
お母さんと、「コクワの実」を獲りに行くと
子熊も「コクワの実」を獲っていて
「すぐ傍に、親熊がいるから近付いちゃダメだよ」って
教えられて育ったから。     
そんな幼少期を過ごしていたからって。



野生動物以外にも…

  辿り着いた1件のホテルの前で。

  「ここは、不倫の宿っていうんだよ」
  「来た道、1本道ですれ違う車が無かったでしょ?」
  「だから、昔っから不倫する人が使うホテルって言ってたんだよ」


  そのホテルの前に、無料の露天風呂があって
  脱衣所無しの、混浴で。

  明るくガイドさんが言う 
    「私、夜中12時過ぎたら、ここに入りに来るんですよっ!」


  Aちゃん… 

   「ここ、出ますよ?」



   なんでも、この辺りでは美人で有名だった女性が
   この露天風呂に入ってたところ、
   トウサツされて、その手の雑誌に投稿されたという。
   
   すぐにその噂は広まって、

   女性は、首を吊って自殺したとか…。


   「ここで、出ますよ?」




20代の女性ガイドさん…。
 「ぎゃあ~~~。お気に入りの露天だったのにーー。」
 「毎晩、入りに来てたのにーーー。」


  ほんとっすか?
  ほんとっすか?
  ほんと…っすよねー?



 かわいそーに、壊れてました orz…





 網走、標茶で生まれ育ったAちゃん…


  ここ知床も、自分の庭なのだ。