7月に放送されていた

『堤真一×風と虹の大地~南米パタゴニアの旅~』

(2015年初回放送)観ました。

 

『ミワさんなりすます』に触発されて。

堤真一さん…観なければ!

 

 

パタゴニアって、

ずっとアウトドアブランドのイメージしかなかったのですが

 

山野井泰史さんを知ってから、

パタゴニア=フィッツ・ロイになり、

冬には-30℃、風速30mの強風が吹く過酷な大地と知りました。

 

 

 

 

パタゴニア

南米大陸の南部に広がる荒野。

その面積、日本のおよそ3倍。

かつてアフリカを旅立った人類の祖先達が

およそ9万年をかけて辿り着いた最果ての地。

時に風速60mを超える風が吹く。

「風の大地」と呼ばれる。

 

 

 

 

 

ラ・マリア牧場では、ガウチョを尋ねる。

 

(※ガウチョとは、

  数千ヘクタールの土地に、たった一人で暮らし

  家畜の見張り、移動など、牧場の仕事全般を

  任される男たちのこと)

 

57歳のガウチョは

”牧場が一人前にしてくれたんだ”という。

 

両親の顔は知らず、

14歳のときに密入国のように、チリからアルゼンチンに来て

それからずっと牧場で働いてきた。

 

家族はいない。牧場が一人前にしてくれた。

持ち物は、毛布に馬が2頭。

それを持って牧場から牧場へ渡り歩く。

 

”それが私の一生

 人生は牧場だけさ”

 

 

 

「あの運命の…人生の、受けいれ方の潔さっていうのは凄いなと思って

 何かと比較したり誰かと比べたりしてるわけじゃない

 誰かと争ってるわけじゃない」

 

 

 

フィッツ・ロイ(3375m)
先住民の神話によると、

エラルという神が、降り立ったと伝えられているのが

この山の頂で、エラルはそこで初めて雪の寒さの存在を知る。
石を叩き合わせ火を創造し、人々にも火の使い方を教えた、

と伝えられているそう。

 

 

テレビ画面で観ても、

垂直に聳え立つ姿が、恐ろしく神々しい山。

 (山野井さん、すげー)

 

 

 

最後の目的地、ナバリノ島では

ヤーガン族(パタゴニアの最も南まで旅した人々)

たった一人の末裔、クリスティーナさんに会う。

 

ヤーガン族の言葉を教えて欲しいというお孫さんと。

 

 

日本人と同じDNAを持つ、モンゴロイド。

 

裸でいるのは、湿度が高いため、体温が奪われないように。

アザラシの脂肪を身体に塗って、防水と防寒をし

海にも潜っていた。

 

200年ほど前までは、彼らの暮らしは続いていたが

19世紀以降、入植してきた白人たちによって

キリスト教を教えられ、衣服を与えられた。

同時に、大切な主食であるアザラシを白人たちに乱獲され

持ち込まれた伝染病によって、多くの人々の命が失われた。

人口が急激に減少し、数千年続いたヤーガンの智恵も文化も

瞬く間に失われてしまう。

 

 

 

決して豊かな土地には思えない、広大な砂漠が広がる土地で

 

~堤さんの言葉~

 

もっと自然の恵みの多いところで暮らせばいいのに

って、どこか思う部分があったけど

どこも実は、本当に恵みがあって

僕らがわからない、ほんの少しの恵み

それを利用して、得て、生きてるっていうか

だから、恵みは、多い少ないじゃなく、気づくか気づかないか

ほんのちょっとしたことでも、人は生きていけるし、

それで豊かにもなれるし

もっと、もっとと思って、進んでいったというよりは

精神とか魂の自由を求めて進んできた結果がこれだった

って思いたいですね。

 

 

 

 

 

なぜ旅に出たくなるのか?という問いには

 

神経をすり減らす仕事が、

頭がおかしくなりそうなくらい嫌で

辞めたくて仕方がないときがあって

 

僕らのような仕事は、どこか尖っているような感覚…

そういうのが大事なような気がして

そのせいで、何かしなければとか、何々でなければいけない、

こうあらなければいけないとか。

その自分が決めた自分が、実は本来の自分じゃないとすると、

すごく自分自身にジレンマを感じてしまい、息苦しくて。

だから旅に出て、違うところへ行くことで

自分で決めた自分から離れたい。

と言われてました。

 

 

 

最後には

一番教わったのは、受けいれるっていう…

その自分の運命とか人生とか。

勝ち負けではなく、どうしても人に勝とうとしたり

争ってみたりするけど、心のどっかで。

そういうものが全く必要ないんだっていう

受けいれるっていうのは、口で言うのは簡単だけれど

それがもしかしたら、今の日本の社会とか

自分が生きてる環境の中で、負けになる場合もあるでしょうし

負けに見える場合もあるでしょうし、

でもその先には、すごく素敵なものが待ってるんじゃないか。

そして人はそう生きるべきじゃないかと、思わしてくれたんで

何か所有しようとする気持ちとか、支配しようとする気持ちとか

それは一瞬そういう風に見えても、本当の自由ていうか

心の自由ていうのは、

支配しようとしない人にしか、訪れないもんなんだなって。

素敵な人たちと会いましたよ、ほんとに

もちろん自然もそうだけど

そうやって生きてる人たちに会えたのは

僕の人生の中ではデカいことでした。

 

すげー感動してる

良かった

 

年取ると泣き虫になっちゃうんだよね。

 

 

感極まって涙を浮かべた堤真一さんを見たら

私まで泣けてきちゃった。

 

 

本当にいい番組をNHKさんは提供してくれる

 

「堤真一×神秘の熊 スピリットベア ~カナダ 聖なる森をゆく」も

録画してるから、また観よう。

 

 

こんなのもあるみたい。

「堤真一×火と氷の島アイスランド~絶景街道 1300キロをゆく~」

「堤真一×アメリカ 謎の古代遺跡 ~先住民 3000年の記憶~」

 

再放送してくれないかな。