wowowにて。
映画「猫が教えてくれたこと」



生まれたばかりの子猫たちにエサをあげるために市場の食べ物を狙う虎猫の「サリ」、
なでられるのが大好きなメス猫の「ベンギュ」、
レストラン近くに住みネズミ退治を仕事にしている義理堅い性格の「アスラン」、
喧嘩が強く、旦那を尻にしいているくせに嫉妬深い「サイコパス」、
下町の市場に住み、そこで働く商売人や客たちと触れ合う看板猫の「デニス」、
遊び人風で周囲の大人たちの心を虜にする「ガムシズ」、
高級なデリカテッセンにいつも美味しいエサをもらっている礼儀正しい「デュマン」。
古くから猫の街として知られるトルコの古都イスタンブール。
生まれも育ちも全く違う、7匹の個性豊かな猫を軸に、
イスタンブールの人々と猫の幸せな関係をとらえたドキュメンタリー。




女性画家の言葉
「猫は自分たちの存在や特徴に満足してる。
 一方、人間は常に満足せず何かを追い求め
 自分たちを苦しめ、すべてを破壊してしまう。
 近い将来、野良猫は街から消えるでしょう。」


市場の男性
「5年ほど前からビルが建ち始め街が様変わりした。 
 以前この近辺には緑が広がってたんだ。
 果樹園や畑があり、多くの農作物を育ててた
 開発が進んだ今では、その面影もない。」



「我々のことよりも、猫たちのほうが心配だ
 ここが取り壊されると、世話する人がいなくなる
 ここに道路ができ、土がなくなったら
 猫が用を足せない。」



「街からは猫の居場所が次々と減ってる
 でも飼い猫にすると猫らしさを失ってしまう。」



「猫をただの邪魔者として駆除するのは簡単なことよ
 でも以前のような共存の道を模索することで
 人間が抱えている問題の解決策を見いだせるかも。

 むしろ私たちが失いつつあるユーモアの感覚や
 人生に対する喜びを取り戻せる気がする。」






漁師の男性
「神は「人間に試練を与える」と言った。
 様々なものを介して、神は存在を示すと言われるが
 きっとこの猫たちが神の使いなんだろう。」

「俺は神に愛されている。」





人生のどん底に落ちて苦悩していた男性。
餌やりを始めてから、回復していったと言う。
薬は効かなかった。
今では、人間も好きになった…。

「猫が足元に来て話しかけてくれたら
 人生は喜びにあふれる。」
「猫たちは生きる実感を与え
 僕たちを幸せにしてくれる。」


猫と一緒にいる人たちは
みんないい顔をしてた。

昔ながらの市場が並ぶ下町や猟師町で
伸び伸びと暮らす猫たち。
そんな田舎町も、開発が進み
高層ビルに変わっていく…。
 そのまんまの形で残して欲しい。
 この世界は人間だけのものじゃないのだから。
そう思うけれど。
それは、私が今 都会に暮らしていて
何の不自由もない生活ができていて
欲しいものはすぐそばにあって、便利な暮らしをしているからだ。
 それを望んでいる人が多い。
 だから日本でも過疎化していく地方が多い。
人と人以外の動物が共存していく方法って。
 きっとたくさんの人が考えていること。

難しいことは置いておいても
ただ自然に生きている猫たちの可愛らしいこと。
たくましいこと。