『アナログ』 読みました。

 

ビートたけしさん、

私は、あまりこの方の面白さがわからず

監督された映画作品も観ていないのですが

 

どのような感性をお持ちなのだろうか?

 と、この本を読んでみた。

 

(図書館で本を探す時は

 予約ベストや、新着資料から選ぶことが多いかな。

 この本もその中にあったもの。)

 

今のように、メールやSNSに頼り切りではない

恋愛小説を描こうとされているのでしょうが

 

主人公(悟)の友人たちが話題にする下品な下ネタが

50代後半以降のおっさんを連想させる。

親から引き継いだ不動産屋をしている高木が

部屋を探しに来た、いい年をした親父と水商売風の女を案内し

親父がいなくなった隙に、女とやっちゃうとか…。

それが親父にバレて、1ヶ月分の家賃をタダにしちゃうとか…。

 気持ち悪い。

 

悟が大阪出張をした際に、出張初日に会社の人間が

ホテトル嬢を呼んでくれるとか…。

そのホテトル嬢が、ものごっついデブで、ブスだとか。)

 あり得ない。

 

そんなどうでもいい下ネタばかりが続いて、うんざりする。

 

 

悟が立ち寄るカフェ?(ピアノ)で、みゆきという女性に出逢うんだけれども

彼女は、木曜の夕方から毎週ここへ来ること以外何も教えてくれない。

電話番号もメールアドレスも。

…お互いに会いたいと思う気持ちがあれば、絶対に会えますよ、って言って…

 

 

悟が大阪への出張や、老人ホームで暮らす母親の訃報で

ピアノへ行けなかったりするんだけど。

コンサートへ一緒に行き、夜の海を見に行き、食事をする…。

彼女との描写はそのくらいだったかな。

 

まだ付き合ってもない彼女へ指輪を購入し、プロポーズするんだと。

その指輪を購入するのにも、下品な友人たちが着いてくるし…。

 

意気込んで木曜の夕方、ピアノに向うも彼女は訪れず

それ以降、姿が見えなくなった。

 

意気消沈したまんま、悟は大阪へ赴任する。

そのまま1年が経過した頃、ふと立ち寄ったCD店で

みゆきのCDを見つける。

本名は奈緒美、ヴァイオリニスト。

 

東京にいる友人たちに頼んで

そのCDの奈緒美の行方をネットで探してもらう。

 

 交通事故に遭って、下半身と頭に障害を負い

 車いす生活になっていると知る。

 

回復するかしないかわからない彼女と結婚し、

一緒に暮らすという決断をする。。。

 って結末なんだけれど。

 

理想論かな。

それとも男の人って、こんな純な面を持ってるのかな。

それとも、ビートたけしさんが、これまだやってきたことの

罪滅ぼしかな。

 なんて考えちゃった。

 

私だったら、もし自分が障害者になったところで

2度3度しか会ったことのない男性に

面倒を見てもらいたいなんて思わない。

絶対に嫌だ。