先週の土曜日は
お茶会でした。 「正午の茶事」
寄りつき 《茶道では、茶席の待合の事》 から
露地《茶室の庭で、水を打ってある》を通り、蹲(つくばい)で手と口をすすぎます。
にじり口 《茶席の入り口で高さ65cm、幅60cm》 から茶室に入ります。
お炭手前 《釜においしい湯を作るために、炉に炭をつぐこと》 の後
懐石 《正午の茶事なのでお昼ご飯》 をいただきました。
懐石・・・・・温かい石を懐に入れて、空腹をしのいだという禅のお話から、空腹をしのぐ料理のことを懐石と呼ぶのだそうです。 ですから、軽いお食事のことをさします。
茶懐石では一献《お酒》もあります。ご飯の「おかわり」もあります。
ご飯は「豆ご飯」でした。(ためしてガッテン!でおいしい豆ご飯の作り方を放映していたとのことで、
そのつくりかたで炊いたそうです。はい!本当においしかったです。)
海のもの、山のものをとりどり料理されてだされます。
お椀の蓋を開けてみると、海老しんじょが桜の葉(塩漬け)でまいてありました。菜の花も添えてありました。
感激です。
どれもこれもおいしいのです。最後には香の物が5種も出されました。少し残ったご飯を白湯を入れて、きれいに片付けてしまいます。 はい、「お茶漬」です。
お食事中、釜におにえがつき、しゅー、しゅー音がします。その音も楽しみの一つです。
三月は裏千さんでは釣り釜をもちいられますので、ゆらゆらと揺れるのです。
《江戸千家では釣りがまは 四月に用います》
春・・・・・それは、 ゆら、ゆらとゆれる季節なのだとか・・・
懐石が終わると、和菓子が出されます。 お菓子をいただいてから、
一度茶室を出ます。その間にトイレに行ったり出来ます。
茶室のしつらえは替わります。床の間の軸が花になったりします。
今回も先代の宗匠の直筆のお軸 『柳 緑 花 紅』と書かれていたものが、中立の後には、花 《アケビとわび助》に替わりました。
水指も荘り付け(かざりつけ)られました。
今回の茶会は・・・・・『花の宴』・・・と名付けられ、露地の沢山の花々を愛でることが出来ました。
思い出せるだけですが、アケビの花、わび助椿(そめふで)、おどりこ草、シャクナゲ、つつじ、岩ツツジ、岩やつで、クリスマスローズ、花海棠、常磐まんさく などなど・・・・・
お濃茶をいただきます。続けて お薄のお茶もいただきます。
春の一日、お茶事で、ぜいたく に過ごすことが出来ました。
ご亭主(招く方)をつとめた方々、ご苦労様でした。
着物姿で玄関や広いお庭に水をまくのは大変な重労働です。
一回ではありません、お客様が来る寸前、にじり口からお客がでる寸前にも水撒きはします。
つくばいも2度使いますから、その使う寸前に水を桶で運び、くみいれますから、本当に大変です。
もちろん会を主催して下さる先生にも感謝です。
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懐石では海老しんじょが おいしかったので、今日は
自分流で作ってみました。
海老、200gをフードプロセッサーのカッターで
白身の魚のすり身200g
レンコン200gはフードプロセッサーですり下ろします。
レンコンのすり下ろし(レンコン餅にも使えます)
《レンコンでなくとも、里芋でも良いと思いますが、
卵白2コを強く泡立てます。
それらをあわせて、出汁で味をつけます。
塩をきかせます。片栗粉を少し加えます。
出し汁にショウがを加えておき、混ぜ合わせた具を
スプーンで落としていきます。
具は浮きます。1~2分も煮ればできあがり。
残った卵の黄身を甘く煮付けて添えました。
ゆず、桜とミズナを添えて。
今日は、はんぺんより軽い感じにできあがりました。
《♪ニュース~♪で、今日東京のそめいよしが開花だそうです》
レンコンのきんぴら《肉なし》、
大根の煮物、それと胡麻豆腐《白と黒》。
今日の夕飯、我が家も懐石でした。
ふわふわ と しゃきしゃき。
満腹、ごちそうさまでした。