さくら・の・茶の湯

さくら・の・茶の湯-risu1きのうは、 大炉での後炭手前を習いました。


後炭は “輪胴”炭 を(初炭では、香合を載せている炭ですが、これは使われずに残っています。

これをつかって炭を再びおこし、火を勢いづけ、おいしいお湯を作ろうというもののようです。


ほう烙 と呼ばれる、素焼きのような大きな浅い皿を 炭とり と 灰器 をあわせたような使い方をします。



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ほう烙には灰匙、湿灰、釻、火箸、羽箒、組釜敷、灰匙の上に錬り香を一丸(今日は“坐雲”)をのせる。


この一式を、茶道口建て付けにおいて、座して一礼。

立って運び込む。


釜の前に座すが、やや右の炉縁に体を開いて、炉の右側に一式を置く。


羽箒をほう烙 と 炉の間に置く。釻を畳縁向こうに置く。


帛紗で釜の蓋をし、釻をかける。

組釜敷を右でとり左手で右膝右上側へ返してから置く。

釜を持ち上げ、置き、点前畳のふろ先まで引き置く。

釻を釜右に置く。炉へ向き直る。


さくら・の・茶の湯-risu1着物を着ていて、畳の上で、向きを直すと前がはだけますので、

膝頭を手の平でしっかりと押さえて向きを変えます。

それだけか?と思われるかもしれませんが、着物の前がはだけるのを防ぐことができ、後かなり違います。

(具体的には先輩に教えをうけました。)

お点前の順序も大切ですが、こういった所作は実際にやらないと上手になりません。

以前に比べ、着物が着崩れないようになりつつ・・・あると・・感じます。

さくら・の・茶の湯-risu1


羽箒で初掃。羽を斜めに置く。

下の絵は

釜を組釜敷にあげたところです。

大炉の左奥には炭を組んでおく。

  炭は 輪胴、ぎっちょ、割ぎっちょ、丸管、割管、枝炭3本。
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ほう烙の時計回りに180まわして灰と灰匙を手間へにむける。

かわいい、陶器の灰匙で灰をまく。(下図)


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次に炭をくべます。

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炉から釜を外して、炭をくべるまでに3回羽で

炉縁と炉壇を掃き清めます。


初掃き(しょばき・釜を外した後にすぐ)



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中掃き(なかばき・湿灰をまいた後)
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後掃き(ごばき・炭をくべた後)
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ここまで来たら後は炉に釜を戻すだけですが、


その前に!

ちょと粋なことをします。


お釜も清めます!なのです。羽を使うのではありません。


茶巾です。



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大炉では常に逆勝手なので、水次やかんは口が左側です。

この状態で運び込み、

炉の近くに置いてある釜の手前右側に置きます。

茶巾を釜の蓋に置き、水次の蓋を取り

右から左に返して、釜前に置きます。茶巾で釜蓋の棗をつまんで

返した水次蓋の上に置く。

水を釜に注ぐ。


茶巾はぬらしてあるので、

瓶の蓋を の字にふく。

釜の胴の向こう側を の字に、

点前(腹側)を の字に拭く。


このとき、湯気~ が沢山たちます。

それが大変みごとに美しいのです。

  あたたかみを感じられます。


冬の湿度の低い時期に気道も潤います。



水次を水屋に下げます。

再び炉の前に座し、釜を炉に戻します。

組釜敷を返してほう烙に戻し入れ

釜から釻を外してほう烙に入れ、

ほう烙を水屋へ運ぶ。

茶道口で一礼して襖を閉めます。


   おしまい。

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炉の火はよくおきまし~~~た。


ペタしてね

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昨日のお点は

貴人点前(きにんてまえ。きにん と 読むそうです。

東京ではきじん・・・だったような・・・どちらでもよいようです・・)


読み方もう一つ。

茶通箱・・・・こちらの読み方は 「さつうばこ」

    しかし、かごんま では  つまるので  「さつばこ」  となります。

    

自分では発音出来ない言葉が、鹿児島にはたくさんあります。

言葉もいきものなのです、 たいへんおもしろいです。

語彙のバリエーションが増えると、小さな事はあまりきにならなくなり

興味が深まり、よいものです。


昨日も、新しいことが山だくさんでした。頭の中の血流量が多くなり、

脳神経が潤いました。おかげで脳が柔軟になったようです。