KARAが解散するかもしれないようで、なんとなく悲しい。
私は中国や韓国の芸能に詳しくないのだが、一時期の韓流ブームでは、意識しなくても韓国のドラマや歌の話題が目に飛び込んできた。それで、「そこまで面白いのなら、一度ドラマを見てみようかな」と思って何度かチャレンジしたのだが、数分で耐え切れなくなって、見るのをやめてしまった。内容がつまらないからではない。口の動きとセリフの違和感が気になってしまって、集中できなかったのだ。例えばハリウッド映画だと、白人がしゃべっていても「これは外国人が話す言語だから、セリフと合わないのは当たり前」と納得できるのだが、中国・韓国ドラマは、なまじ役者が日本人と似ているため、脳が「このひとは日本語をしゃべるだろう」と勝手に予測するのだと思う。しかし役者さんが話すのは外国語で、下のテロップには日本語訳が表示されるので、脳で処理するのがとても疲れるのである。
それなら下の和訳テロップを紙で隠して、日本の声優さんの声だけでドラマを見ようかとも思ったが、そこまでするのも面倒くさくなって、とうとう一度も見ずに、ここまで来てしまった。

次に音楽だが、最初に有名になった韓国のアイドル歌手はBoAだったと記憶している。私はファンというほどではないが、しゃべり方や歌い方が可愛いなと思い、わりと好きだった。特に「七色の明日」は一度聞いて大好きになり、今でも時々カラオケで歌っている。男性ユニットアイドルは国籍問わず、あまり聴かないのでよくわからない。
そしてKARAである。KARAはとにかくチャーミングで、大好きだった。同時期に活動していた少女時代はなんとなく「女王様」な雰囲気(マーケティング?)だったので特に惹かれなかったが、KARAは「あなた色に染まります(^^♪)」みたいな親しみやすさがあった。(まぁこれもマーケティングかもしれないけど(苦笑))

当時わたしは「何でBoAやKARAの歌にこんなに魅力を感じるのだろう」と分析したのだが、そこで出した結論は「訛っているから」であった。
韓国の女性アイドルの声には一定の訛りがある。おそらく母国語をベースにして、日本語をマスターしたときの「歪み」のようなものが、歌っているときに、独特の波長を生み出し、私の感性はそれを「心地いい」と判断したのだと思う。これは我が日本のご当地アイドルにも共通するものである。九州や京都弁を売りにしたアイドルはたくさんいるし、実際その訛りを「魅力」ととらえるファンは一定数存在する。そういえば私はE-girlsを見たときに、「ダンスがうまいなぁ」と感心はするものの、歌がめちゃくちゃいい!とは思わない。ちなみに彼女たちがデビューした時に、強制終了しかけていた韓国女性アイドルのファンをすべて、かっさらう事になるのかと思ったが、どうもそうではないらしい。

という訳で私はKARAの独特の歌い方とキュートさが大好きだったので、解散するとしたらとても悲しい。KARAのように才能があってとびきりキュートな女性アイドルなら、また日本でも活躍してほしいと思う。


下は当時描いたイラスト
スンヨン