入金してすぐ、クラス分けテストがあった。

テストは、英数国のマーク式。


実は、クラス分けの意味が漠然としていてよく分からず説明会の時も、質問して確認したのだけど、要は、所属クラス中での授業レベルを決めるらしい。

国立医学部受験コースの中で、クラスが何クラスかでき、その中でも、例えば数学は難S→H→A易とランクが分かれ、自分のランクにあった授業をとることになる。

クラスは、医学部コースの子達ばかりだから、ホームルーム(があるらしい)などは一緒に受け、情報交換しながら切磋琢磨できる。

そして、前期と後期で、クラス替えがある。また、模試の成績などから、クラスのランクを途中で変えることもできる。


そんな内容だと認識していた。


そう、そうだと思っていた。


この件は、4月になってから驚愕の事実を知ることになるのだが、この時点では、全くその通りだと思っていた。


さて。

テストの日。

息子は緊張していた。


数日の間に知恵袋さんとかを読み漁ったらしく、ランクが低かったら、授業内容がお話しにならないという記事を信じていた。(まあ、心配になるわよね)


確かに、説明会でも化学のSとHのテキストを見せてもらったところ、彼なりに差を感じたらしい。


緊張してもしょうがないよ。とりあえず、解答欄を埋めておいで。


そう送り出した。


帰宅後。どうだったか聞くと

「英語は簡単だった。国語も普通。数学はできたかもしれないし、いやどうだろう…」と。

手応えがあったかどうかがわからず、不安に思っている息子。


そして、「あーあ、Kにすればよかった。クラス分けテストないし、俺、入塾認定ももらえてたし。」

と、弱気な発言。


まあさ、自分のランクがわかって、頑張らないとって思うことが大事だし、そこが君に必要だと思うよ。


そう言ったし、本当にそう思っていた。