同居人が外に食事に出掛けて
ホッとした
一緒に食事をしたくて始まった意地張りだったが
それはもう
かなりどうでもよくなっていて
この状態を終わらせるきっかけを探っていた
ただ
できるだけそのきっかけは私の方からでなく
同居人の方から手を挙げさせたかった
その挙げた手で白旗を振って玄関を出て行った同居人の姿を想像して
更に気分が良くなった
よしっ!
祝勝会だ
数食分の食費が浮いたのだから
その分のお金で
私も外で美味い物を喰おう
更にお金が余ったら
同居人の今週の小遣いを少し足してやろう
財布と家の鍵とケータイをポシェットに入れ
私も家を出た
駅の近くをウロウロするが
コレといって食べたい物が見つからない
今日は日曜日だから
どの店にも平日のようなお得なランチがない
平日になれば安く食べられるものに今日は魅力を感じない
悩みながら歩いていると急に空腹感が襲って来て
あまり深く考えずに飛び込んだのが
サラリーマンの味方の丼店
カツ丼とサラダの食券を買う
きっと同居人は
好物のトンカツを食べに行っただろう
それよりも高くていいものを食べてやろうと思っていたのに
結局似たようなものを食べた
しかも
サラダを付けても私の方がきっと安い
勝ったと思っていた私は
本当は負けたのか
満腹にはなったが気分は急降下
体中の力が抜けて行く気がした
ところがそれは
気がしただけではなかった
私の体の中で
異変が始まっていた
