ビザ申請手続き | ニューヨークからのエアメール        ~ever since~

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滞米歴約30年。アメリカ国籍。外国人として日本で長期滞在ビザ取得。父の介護を経て、日本に家族で住み始めた現状で、かなりのカルチャーショックに陥ってます。

昨日、入管に行って
在留ビザの申請手続きをしてきました。

結果が出るのは、約2週間後だそうです。





もう夫が日本に引っ越してきたので、
配偶者ビザをとるのが普通なんですが、
まだ就職してないため、収入もなく、

納税証明書を提出できないこともあり、

今回も、前回と同様、日本人実子として
在留ビザの延長を申請しました。

日本滞在費用としては、本人(私)負担とし、
貯金通帳を提示してそのコピーを提出しました。

保証人は、息子です。
理由は、勤務先欄を埋められるから。
家族の中で、1人でも収入を得ている人物がいる
ということを示したかったからです。

まぁ、そこまで入管審査で見るのかどうかはわかりませんが。

書類としては、父の除籍謄本、世帯全員の住民票、
在留ビザ申請用紙、身元保証人の同意書
そしてビザ申請用紙を記入。証明写真1枚。

提示するのは、預金額のある通帳、パスポート
在留証明カード。

審査結果の葉書が来て、合格した場合は、
それを持って入管に出向き、収入印紙を購入して、
最終的な手続きをします。

私の場合は、今年2月1日がビザの期限ですが、
こうして申請手続きをしたことで、
ビザ期限がとりあえず2カ月延長されるそうです。

ビザ延長期限は、1年、3年、5年とあるので、
最長の5年を選択しましたが、これも審査によって
希望どうりになるかどうかまだわかりません。

審査基準は、過去犯罪歴や違法行為がないかと、
滞在するための十分な預金額があるかどうか
あるいはちゃんとした収入源があるかどうか
が重要なポイントみたいです。

預金は、とりあえず今回は滞在するにあたって、
十分と判断されるだろう額あったみたいですが、
このままでは、どんどん減るばかりなので、
3年後、あるいは5年後の次のビザ更新時に
どうなるかわかりません。

夫が無事就職先を見つけたとしても、
次のビザ更新時には、停年している可能性が大なので
収入源が確保できているとは限りません。

ニューヨークの家が売れれば、とりあえず
また預金が増えますが、それだっていつまで持つか。。

このまま人生最後まで日本滞在に必要とされる
預金額、収入減を確保するのは、歳をとればとるほど
むずかしくなってくることでしょう。

なので、それまでに日本の永住権をとるなり、
日本人として帰化するなりしなければならないと
強く感じています。





経験して初めて言えることですが、
国籍は、本当に必要、それしか手がない場合でない限り、
変更しない方がいいと思います。

日本に引き上げる際、またいつでも米国でも暮らせるようにと
あるいはせっかく永住権とったのに、それを駄目にしたくないからと
わりと安易な考えで米国籍をとる方も多いのではないでしょうか?

でも、日本に引き上げた人の中で、
再び米国に戻ってきて、住み続ける人って
果たしてどのくらいいらっしゃるでしょうか?

私の知り合いの中には、1人もいません。
日本人が日本に戻ってしまえば、日本が心地よいはずです。

家族が米国にまだ残っている、
親などの介護で長期で日本に戻らなければならない、
婚姻のため、相手の永住権をとるために米国籍になる必要がある

上記のようにやむを得ない理由以外で、
安易に国籍を変更するのは、私はけしてお勧めしません。

これは、私の実経験から申し上げられることです。

米国籍で日本で生活するうえで、困ることは何もなく、
ないのは選挙権くらいのものと一度ここで書いているので、
あらためて訂正します。

その後、日本に住み続ける、ビザ更新手続きを続けなければ

ならないことを考えると、

十分な資金が確保できなかった場合、
日本でのビザを維持することが困難になってしまうということを
今回初めて痛感しました。

若い時ならまだしも、私たち夫婦のように、
歳がある程度いってからだと、(夫は定年まで後5年)
定年制度がある日本では、なかなかちゃんとした就職先が
見つかりません。

私の夫のように、十分すぎる学歴(国立大卒)があり、
日本にいた頃は、大手企業に勤めており、まだまだ健康で、
豊富な知識もあり、それなりの経験も積んでいる人でも、
本当に苦労してます。(これはけして自慢ではありません)

今回、夫は収入優先で、やったこともない工場の作業員として
就職したのですが、12時間勤務の2交代制、
本当に過酷な現場で、体力が続かなかったです。

そのため、得意な事務系やIT関係の仕事にアプライスするも、
歳のせいか、履歴書ではじかれてしまいます。

特殊な免許(医師や介護、薬剤師、教員、調理師、美容師など)
があれば、もっと違ったのかもしれませんが。。
もともと事務系だったため、免許は運転免許しか持ってません。

後は自営業をするしかないかも。。と思うのですが、
米国でさんざんそれをやってきて、その厳しさと不安定さを
知っているのでもう手を出したくはありませんし。。

日本社会は、まだまだ年齢優先社会です。
年とってからの再就職は、本当に厳しいです。

工場、掃除、警備など体力を使うわりに低賃金で
福利厚生一切なしというのであれば、あるんでしょうが。。


なかなかむずかしいですね~~。
でも、なんとかしなければ、日本での生活、
やっていけなくなりますから。。ガンバです!