案ずるより産むが易し 在留許可認定書の申請 | ニューヨークからのエアメール        ~ever since~

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滞米歴約30年。アメリカ国籍。外国人として日本で長期滞在ビザ取得。父の介護を経て、日本に家族で住み始めた現状で、かなりのカルチャーショックに陥ってます。

本日、地元の入管出張所に出向きました。

最初に窓口で応対した担当官は、
「親の介護という項目でとれるビザはないですね。」

と絶望的な答えを返してきたのですが、
隣にいた別の担当官が、
「とりあえず、米国のパスポートを見せていただけますか?」
と言ってきたので、言われるとうりパスポートを渡した。

米国のパスポートを一通り見て、
出生地が日本なので、元日本人であり、
私の名前が日本名なので、日本人の実子ですね?ときかれ、
ご主人は、日本人ですか?ってきかれそうですと答えた。

元日本人で日本人の実子であり、日本人の配偶者なら、
在留許可認定書の申請は可能であるとその人から言われ、
その書類を記入することになった。

その後、その書類を入管が受理するために、
必要な書類がいくつかあるので、それらをそろえて
記入した在留許可認定書と一緒に提出すれば、
受理して、申請手続きをするということであった。

私がそろえなければならない書類は、
・30cmx40cmの証明写真(ボックスでとってもO.K.)1枚
・銀行残高証明書(日本で生活できる見通しをたてるため)
・父の戸籍謄本1通(日本人の実子であることの証明)

それらをすべて数時間でそろえて、
また入管に戻ってすべて提出して、受理された。

そして、当然ながら、米国のパスポートも見せて
コピーとってもらった。

日本国籍喪失届をまだ提出していないのだが、
それは法務省宛てに「理由書」を書けばいいと。

理由は、その手続きをしなければいけないことを
米国市民権をとってからしばらく知らなかったこと。
届を出すために必要な市民権の証明書を
日本にもってきていないので、米国に戻ったら
すぐに領事館に提出します、と記した。

身元保証人は、父が署名した。
これから癌治療で入院するし、高齢だし、
年金生活だしということで、行政書士さんには、
父が身元保証人としては、まず認めてもらえないだろうと
言われていたのだけど、

入管にも、そのすべてを説明したが、
身元保証人には、お父さんになってもらってください、
と言われたの。

日本でとる在留許可認定書は1か月許可がおりるのにかかると

領事館で言われたけど、それはそう統一して言ってるだけで、
本来はもっと早くおりますよとも言われた。

それが却下される可能性は、元日本人の私はほぼないと。

その許可書がおりれば、ビザの手続きを行うそう。

このビザの手続きは、本来、一旦海外に出て、
海外の日本領事館で行うのであるが、
私は日本に今いるし、米国に一旦戻ったとしても、
またすぐ父のことで日本に戻ってくるので、
日本でビザがおりるよう、手配しますのでと。

その間に、米国に一旦戻ってくるのも、オーケーで、
戻ってきてからビザの手続きをすればよいと。

私が米国に戻る前に許可書がおりれば、
もちろん、すぐにビザの手続きができるし。。

さらに、外国人が同じ方法でとるビザなら、
労働許可がついてこないのだが、
元日本人で、日本人の実子であるという場合は
ビザがおりれば、労働ビザを申請しなくても日本で働けるそう。

更にビザがおりれば、米国と日本との行き来も自由になり、
その滞在制限はビザが有効期間の間は、制限なしだそうで。

ビザは1年と3年とあるので、3年を希望した。
3年後は、また更新できるし、あるいは永住権に切り替える
ことも可能だそうで。

なんか、願ったり叶ったりで、いろいろ心配してたのが
嘘みたいに、スムーズに手続きができました。

かといって、ぬか喜びをするのはまだ早いので、
実際、ちゃんとビザがおりるまでは安心はできないが、
とりあえず、明日父が癌治療のため入院して、
治療が始まるので、その前に私の日本での
長期滞在ビザの見通しがついて、本当にホッと一息!

もちろん、スムーズに行った理由としては、

・私に過去犯罪歴が一度もないこと。
(逆に犯罪歴が一度でもあれば、米国籍もとれません!)

・私が過去一度も入管でひっかかったことがなく、
 強制退去などの経験がなかったこと。
(日本のパスポートを米国籍をとった後、
日本で多国籍ではないと嘘を記入して、作ってないし、
更新もしてないし、使ってもいないということも、重要かもね。
日本のパスポートのことはこのとき一切きかれなかったけど、
入管だから、調べたらわかるだろうし。)

・日本に当面の生活に困らない十分な貯金残高があったこと。
 (これは日本と米国の行き来を8年も毎年続けているので、
 日本でも銀行に貯金を預けてたことが良かった!)
 (日本になければ海外の銀行の残高証明でも
 オーケーだったみたいですが、それとるの時間かかる)

・入管での担当官に正しい判断力があり、訊く耳をもち、
 良い人だったこと。
(これはとても大事な要素で、人によって判断が違うし、
 素早く1人でケース・バイ・ケースで正しい判断ができる
 人ばかりだとは限らないと思う。)

私は本当にいい担当官にあたり、その人が明日は休みだと
言うので、本日中にすべての書類をそろえて提出したの。
明日でも、ほかの担当官に引き継いでおくと言われたのだが、
絶対、この担当官にすべてやっていただくべきだと感じたので、
入管が閉まるまで3時間しかなかったんだけど、
複数の銀行、支所(市役所は混んでるから)と、
父の署名を求めてこの日はデイケアに父は行ってたので、
デイケアまで走った。。



行政書士さんに事前に相談して、いろいろきいてたんだけど、
そのほとんどが。。私の場合は。。入管の判断は違った。。

父が高齢すぎてもう年金生活だし、

私の身元保証人になるのは、無理ですと言われてたけど、
入管では、すべてそれを説明した上で、
身元保証人には、お父さんになっていただいてくださいと
言われた。。

父が身元保証人でとるビザでは、日本では働けず、
労働ビザを申請するのはむずかしいと言われたけど、
元日本人で日本人の実子の私は、
ビザがおりたら、労働ビザをとらなくても、
合法的に日本で働けますよ。そこは元日本人で、
日本人の実子なので、自由なんです、
外国人がビザをとるのとは違うんですよと入管に言われた。。

私にいくら日本で預貯金があろうとも、それはビザの許可には
関係ないと言われたのだが、それはとても重要な要素であった。

更に、別の行政書士さんにも、
入管出張所では、判断できないと言われる可能性があると
言われて、入管本局に行く方がよいと言われたのだが、
たまたま近くに出張所があるので、ダメ元で行ってみたら、
出張所でもちゃんと判断してもらえ、
他県にある本局まで時間と交通費をかけて行かなくて
すんだ。。

結局、私のような元日本人で、日本人の実子で、
日本人の配偶者でというような3拍子そろっているような
特殊なケースは、行政書士さんも殆ど経験無し、
だったのでしょう。外国人の在留許可認定書の申請、
ビザ申請を元に話されたので、それが大きく違ったという
ことなのでしょうね。


でも、すべて無料で何度も相談にのっていただいた
行政書士さんたちには、本当に感謝しております。
なかなか無料では相談できないところを、
無料開放?していただいてたので、
そういう貴重な行政書士さんは、なかなかいないので
本当にありがたいことでした。

逆に、今後のその方の知識として、
私のようなケースがあるということを
ビザがちゃんとおりたら、お話しておこうと思います。

なんでも自分でちゃんとトライしてみないとわからない。
私のように、プロの行政書士さんたちが、
それはダメだと不可能だと言われたとしても、
私のように、ダメ元で直接自分であたってくだけろ精神で
行ってみて、なんの問題もなかったっていうケースもありで、

なんでもちゃんと結果が出てみないと喜べないから、
担当官が、ほぼ大丈夫と言っても、
これも同じように、ぬか喜びはまだできません。
ただ、手続きが一応できたことで、
とりあえず、心配で心配でたまらなかった気持ちが
楽になりました。

ちゃんとビザがおりますように!

今はそれを願うばかりで、明日から父の入院、闘病生活が
始まるので、その前に私の問題がとりあえず落ち着きそうなので
本当に。。。良かったです!