改めて、我が家は無事に暮らしています。
大雨がずっと降り続いている最中は、避難すべきかどうかの選択でずいぶん迷いました。
が、三脈(身体の三ヶ所の脈を診て、乱れていたら命の危険が迫っているという第六感頼りの危機回避術。)を測って命の危険はないと判断して、その日は家で留まり寝ました。
なんせ、乳児を含む子供6人を連れての避難は準備から移動からとてつもなく大変なのと、すでに外は大雨で、、、この判断はどこの子連れでも迷うものがあると思います。
朝になって、無事に家があり豚小屋があることに、農場全体が無事であることを確認して、まずは一安心でした。
ご心配をしてくださった皆様、ありがとうございました。
僕は歩いて下の地域にある田んぼや畑の様子を見て回り、自分の田畑やトラクターの様子を確認して家に戻りました。
こんな時でも子供たちはいつもの日常です。
しかし、この日の朝四時ごろから停電していて、我が家は井戸ですが井戸ポンプが動かせないために電気、水なし生活が始まりました。
とりあえずストックしてあった水でご飯を炊き、味噌汁を作って朝食を済ませて、倒木の撤去作業に。
倒木です。
こんな物はチェンソーであっという間でしたが、アスファルトが水でボコボコに浮かされていて、ここの道の本格復旧は随分先だなと感じました。
その後、実家でみんな集まり、無事を確認しあったり周りの様子のシェアをして、貴重な水で風呂頂いて帰りました。
夜はご飯炊いて、実家からもらったカレーを食べて8時には就寝。
電気のない暮らしは、長い1日だったけど健康的な暮らしです。
しかし、この日の夜から朝方にかけてもまた沢山雨が降りました。
翌朝は豚仕事の後、まだ降り止まない雨を家中の鍋やら総動員して集めて周りました。
朝食後からの、洗濯。
沢山集まった水を風呂にためて、そこからコンテナに移して足で踏み洗いです。
嫁さん、かなりこの状況を子供たちと上手に過ごしてくれてます。
乳児がおる我が家では、オムツが常に自転車操業でループしています。
滞ると大変なのですが、これもやはり水あってのものです。
明日からの洗濯というか、オムツがとても心配です。
僕と農場長はその後、実家の裏のお宅の土砂崩れの撤去に向かい、その後老人ホームから発電機の要請を受けて、ライフラインである発電機はドナドナ。
定期的に冷やしていた我が家のお肉の冷凍庫や実家の井戸ポンプ、お米の冷蔵庫などを冷やす術は無くなり。
やー、改めて電気って大事だなと痛感しています。
ソーラーパネル利用の電気の自給システム、今年の夏に着手予定でしたが、結果として今回のタイミングには間に合わなかったけど、やはり早々に構築せねばと、復旧後に取り組む予定でおります。
この事態で困っていること。
やはり電気がないので水が出ない。
子供が水遊びしたり泥遊びしたりオネショしたりオムツが汚れたりと日々にも増して、洗濯物が大量に出ます。
その洗濯物が、洗えない。
復旧作業をするとドロドロ汗まみれになり、服ももちろんすごく汚れます。
水が。。
我が家は食料備蓄は大量にあるし、調理は薪なのでまだそこは困らないのですが、普通のお宅であったりオール電化だったりしたら、なおの事ご苦労されてると思います。
なので、食料と調理する術。
あと、トイレ。
ウチは汲み取りなのでこの事態でもいつも通り用を足せますが、水が貴重で水洗トイレのお宅のご苦労を思います。
と、被災地域の中では比較的恵まれた状況の我が家ですが、それでも中々に生きていく事を頑張らねばならない状況です。
でも、生きるために頑張る暮らしは我々の目指すところであり、かなり楽しんで今のところやってはおるところです。
でも、ホントに綱渡りです。
数キロ先の本郷では、家も車も浸かってしまった方が沢山おられます。
その方たちの心労とこれからを思うと、本当に苦しくなります。
我々、まずは誰かの手を借りずにしっかり自分たちで生きていくことがまず、、大事と思いやってます。
そして、少しでも余裕が出てきたら、すぐ近くで本当に困っている人たちの助けにならねばと思います。
やはり、この状況を一番理解できるのは、被災している我々と思うので。
時間はかかるけど復旧すれば、また今までの日常はきっと帰ってきます。 原発が爆発して汚染されてしまった訳ではないので、元に戻せばまたここで暮らしていけます。
なので!
頑張ろう、高坂!
頑張ろう、本郷!
頑張ろう、三原!
頑張ろう、広島!
頑張ろう、中国地方!
頑張ろう、日本!!
とりあえず、記録の為に今を記しておきたかったのですが、まぶたが限界。
今日はここまで。。