電気自動車を買っちゃった! ミニキャブ ミーブの話し。 | ~豚飼いと天ぷらカーと子育て~ 桜の山農場のブログ

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地域循環による豚飼い、無農薬有機農法による米作り、可能なエネルギーの自給、、を模索する日々のブログです。
生活の中で思い感じたこと、作ったものや息子の成長記録などを刻んでいけたらと思います。



本日の夕飯の支度中。



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我が家はハイエースとボンゴトラックの2台体制での天ぷらカーに乗りだして、もうじき9年になります。

日々の豚の餌の収集や市街での用事ごと、年に1〜2回の京都への帰省や三重の愛農高校へも毎年行くし、数年前に行った天ぷらカー仲間を巡る旅では7泊8日2300kmを天ぷら油で走りきりました。

仕事で車を多用するし、年に2〜3回は長距離出かける我が家としては、天ぷらカーは無くてはならない大切なパートナーになりました。




が。



天ぷらカーはじつはチョイ乗りはできません。

軽油でエンジンを始動させ、車が温まってから天ぷら油に切り替え、長時間エンジンを切るときには また、軽油に切り替えるために、車が温まる前に用事が終わってしまうようなチョイ乗りは、苦手というか天ぷら燃料が使えないのが現状のシステムなのでした。






この度、子供も大きくなってきたところに家族も増えて、いよいよ6人乗りハイエースに8人+これからも誰か居るだろう研修生で9人は、まぁ乗り切れないよねという話で、、ハイエースを買い替える事にしました。

そんな訳で今までの6人乗りハイエースより大きな10人乗りのハイエースが我が家にやって来たのですが、、(新しいハイエースの紹介はまた今度)。



去年までは朝の保育所の送りと、夕方の保育所&小学校のお迎え時には、2人乗りの冷凍車か3人乗りのボンゴトラックに5人の子供を詰め込んでまして、本当に本当に本当に、、大変でした(>_<)


でも 不整地で山道の我が家から、保育所とか小学校までのチョイ乗りを、バスのようなハイエースを動かすのは気が重く。

や、以前までの6人乗りハイエースはバンバン動かしてチョイ乗りにも使ってましたが、次に来た子はマジ大きくて、、、今後を見据えたらねー。




そんな時に、程度の良さそうな電気自動車が個人販売されていたので、もおこれは行くしかないという運びで。






えー、贅沢ー! と思われるでしょ?



まぁそう思われるのも無理はないんだけど、知り合いの大家族のとこはアルファードとエルグランドの二台持ちで家族が移動してたりしてます。
それ見たときは、えー金持ちーって思ったけど、まぁ家族が多いってそうでもしないと人が運べないわけだったのねと、最近よく分かりました。



我が家もそういったステージに入ったみたいで、人間が多いなら多いなりの体制が必要なんだなと最近痛感してます。

米とか3日で5kgくらい簡単に無くなるしね、うどんは本日1kgうっても足りなかったから、そのあと上の子たちはご飯食べてたしね(笑)



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そんな訳で昨年の暮れに購入して、年始にやってきた我が家の近場担当の新しいパートナー。

三菱のミニキャブ・ミーブです。



平成23年式、電気自動車バンの本当に出だしの車両です。
走行距離は40000km。

バッテリーは10.5kwhのタイプ。

お値段は原付きに毛がはえたくらいとでも(笑)





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陸送かけて名古屋港から来たのですが、港で放射能検査するみたいです。


福島のゴーストタウンになってしまった汚染地帯から車を引っ張ってくる人対策なのかなと、思ってしまいました。


ちなみにこの車両は岐阜からです。




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運転席のモニターはこんな感じ。
バッテリーの残量計と、右の79の数字はは推定の走行可能距離。


アクセルを踏むと電力消費に合わせてメーターが振れて、アクセルを離すと回生ブレーキが働いてchargeと書いてある青い方に針が振れます。
これは、減速するエネルギーで発電し、バッテリーに充電されてることを示します。



半月ほど使ってみた感触的には、我が家の送り迎えは坂道と不整地があり、中々に電費は悪そうです。
満充電で街乗りだけなら、伸びます。かなり推定の走行可能距離に近い距離走れそうだなとは思いますが、ここらで送り迎えだけなら50〜60kmといったところでしょうか。

ウチでは、今のところ2〜3日に1回のペースで充電してます。




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電気自動車はオートマスタイルです。
ミッションとかトルコンとかはなくアクセルの加減のみでモーターに流す電流をコントロールして進みます。



Dはよく走ります。
でも、空気抵抗の大きなワンボックスタイプ、噂に聞くようなぶっ飛ぶような電気自動車の加速と言うやつは、ミーブバンでは感じませんでした。
でも、スポーツカー的な走りを求めて買った車ではないので、まったく問題なし。  本当に急な坂道とかだと、Dでもだいぶ苦しそうで遅いです。
平地でも、80kmあたりまでのスピードで走る車と思います。
きっとそれ以上出すと、、めちゃくちゃ電気喰うだろなと。



Eは省エネ運転モード。街乗りはこれで十分で流れに乗りながら本当に電費の良い走りができますが、登坂や田舎道では出番なし。



Bは回生ブレーキが強く、下り坂などで減速と同時にしっかり電気を回収したい時に使ってます。


どのレンジでも回生ブレーキは効くので、トラックの排気ブレーキ効かせて走るみたいに、ほとんどブレーキを使わなくても走れたりします。
トラック乗りの方には納得してもらいやすいでしょうが、アクセル離すとブレーキ掛かるのに慣れると、すんごく運転楽です。




そして、オートマだけど状況に合わせてギアチェンジするので、今までとちょっと違う感覚で「走り」を感じさせてくれます。






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内装は普通のミニキャブと一緒のセンベイシートです。
席を倒したらフラットになり、広い荷室になるので、農家には重宝します。
今後、子供が中学生になったら、迎えにいったりした時にチャリ積んで帰ることも想定して、この荷台は助かります。


後部座席から荷台にかけての床下に重量物のバッテリーがあるらしく、普通の軽より走りが安定するとか。
普通の軽を普段運転してないので、重心が低くて安定ってのはあまり違いは分からず。



乗り始めてみると、本当に抜群に使いやすくて日々の送り迎えはもちろんですが、ちょっとした配達なんかまで全部ミーブバンで動いてます。

チョイ乗りやSTOP&GOがストレスフリーで、ハイエースより軽いし小さいから乗り降りや子供のサポートや荷物の取り出しが非常に楽です。
冬場は特に、ディーゼルのエンジンをかけるのは少々億劫だったりするもので、つい多用してしまってます。


近場の用事は電気自動車で、片道10kmをこえるような距離での移動は天ぷらカーで。

天ぷらカーを乗り出した頃から電気自動車に関しても自分で作りたいと思い、だいぶ勉強したし、新車で250万円もした電気1BOXが出だしの頃には本気で欲しいなと夢見た体制が、ついに本当に嘘みたいだけど組めたなと、ガッツポーズ!!



気になった方、電気自動車の中古相場、だいぶお手頃になってますので要チェックですよ!


そして、今後の展望として セルフビルドでソーラーシステムを組んで、自家発電した電気で自動車に充電した電気を、朝夕の送り迎えで「車」として使うのと、夜間の我が家で使用する電気を完全自給する為の「蓄電池」として利用する予定でいます。


送り迎えだけの為の「車」としてのみの用途としては、小さな経済で暮らしてる我が家にとって、4台目の車を所有することは やっはり少々贅沢な買い物にはなってしまうのですが。
(1号ボンゴ  2号ハイエース  3号冷凍  4号電気)

この車に電気の自給を目的とした蓄電池としての目的もあわせ持たせると、電気自動車はとっっっても良い買い物になったと思います。



ちなみに何種類かある電気自動車のなかでも、三菱のアイミーブのMというグレードと、ミーブバンとミーブ トラックにのみ、東芝のSCiBという非常に高性能なリチウムイオンバッテリーが積載されています。

容量こそ、100%電気自動車のなかではおそらく最低レベルの10.5kwhですが、充放電サイクルが6000回、改良されてちょっと新しい車種に積んでる物だと9000回とも言われていて、バッテリーの蓄電能力の低下も非常に少なく、低温時にも強く長期間使用可能の可能性がとても高いバッテリーなのだそうです。

(リチウムイオンの特性上、高温下での酷使や保管、満充電での長時間放置、過放電などは能力の低下に繋がるそうなので、使い方によっては短い期間で痛むこともあると思われます。この辺り、中古車だと以前の使われ方がわからないので博打的要素がありますね。)

しかも、SCiBに限りの話なのかは定かでは無いのですが、1サイクルのカウントは回生ブレーキなどでの充電はもちろん、自宅での普通充電(15Aだけど、低電流なんだそう)すらもバッテリーへの負荷は少なく、ノーカウントとまでは言わないまでもほぼ気にしなくて良いレベルとの情報を天ぷらカー界の偉人から教えていただきました。(購入の決め手になりました、和田さんありがとうございました!)


ちなみに、コンビニや道の駅などにある電気自動車用の充電施設に設置されている物は、大半が急速充電器になります。

我が家の電気自動車だと、空から満充電まで普通充電で4時間かかるそうですが、急速充電だと15分で80%まで充電できるそうです。

急速充電とは、大電流をバッテリーに送り込むことで短時間で充電できるやり方みたいで、その電流値は25A〜120Aまで設置されてる機械の能力によって差があるみたいですが、まぁすんごい大電流を短時間で突っ込むみたいですね。


東芝のSCiBは急速充電でも温度上昇が少なくその他の電気自動車のバッテリーに比べれば 大電流を流せる仕様で、それ故に短時間で充電も済ませられます。
が、それでもまぁ、急速充電はやっぱりすんごい事してる訳で、バッテリーがくたびれる原因の要素にはなるみたいです。


まぁ、この辺りは車としての個々の使い方で、急速充電が悪いとかいう訳ではなく使い勝手が良いように、便利に使えば良いと思ってます。


ちなみに、ウチの電気自動車さんは急速充電に関してはバージンです。




だって、急速充電口付いてないから(笑)
(今後、自分でつける予定。)



これまた、購入の決め手の1つです。





まぁ、2日に一回充電して1サイクルと計算しても、我が家の使い方なら30年以上使わないと6000サイクルまで到達しません。(7年落ちですけどね。)

家庭用蓄電池として使用して1日1サイクルと計算しても、1年で365サイクルですね。
計算しやすいように400サイクル/年としても、6000サイクルまで25年はかかります。(まぁ、7年落ちですがね。)


そして、テレビも冷蔵庫も無い我が家は電力消費は少ないのです。
ウチの電気使用量は家庭のみに限定してだけど月に150kwhくらい、5kwh/日くらいの計算として、夜だけで3kwhくらいでどうかなと思ってます。
1番電気食ってるのは井戸ポンプと朝方の洗濯機かな。これらは夜間は使わない。  あとの電気使用は照明と家電話の複合機、他にも待機電力ありそうだなー。とタブレットとかガラケーの充電とかかな。

ね、たぶん何とかなりそうでしょ?


車からの電気の取り出しはV2Hという高級でランニングコストも高額なシステムではなく、パワーボックスという三菱のオプション品で1500wまで電気を使えるヤツで夜間の電気を賄う予定でいます。



使用電流も、パワーボックスの使用上限である1500w、電気自動車からの電気の取り出しが100v換算での計算で正しいのかわからないけど、まぁ、1500wなので15A以下としたら、これまたバッテリーに優しい使い方ができるのではと思っています。

そもそも軽の車として20年近くもちゃんと使えれば儲けもんですよね。たぶんその頃には子育てもひと段落でしょうし。
あとは、動かさなくても蓄電池として使えるまでと思ってます。


自給していく暮らしを楽しむ中で、ついに電気にも手を出そうと一歩を踏み出しました。
上手くいくかはわからないけど、また報告していきますので見守っていてください^_^




そんな訳で、ハイエースが売れたらそれを資金にソーラーシステムを組む予定でおります。



だれか本気で天ぷらカー乗りたい方、我が家の天ぷらハイエース、買ってくださーい!


購入はネットショップからポチってください。


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本日の粉1kgでうった夕飯でした。