D様がご逝去される前日
文福は、これまでとは少し異なる看取り活動を行っていました。
カーテンがある所が、D様のお部屋の入り口です。
文福は、同じユニットで暮らすご入居者様がご逝去される際、
看取り活動を行います。
ご逝去される数日前、その方の部屋の扉の前で項垂れています。
やがて、お部屋に入り、ベッドで寄り添って看取ります。
しかし、今回はこの通り、部屋の入り口から微妙に距離を置いて、控えていました。
ご逝去された日、お部屋に入り、ベッドで寄り添うこともあったのですが、
短時間だけでした。
すぐに部屋の外に出て控えていました。
D様を看取るのはナナ姫の役割ですから、
文福はナナ姫に譲って、少し遠くから見守っていたのだと思います。
それが逆に、文福がご入居者様を看取る気持ちを強く感じさせてくれました。