今回のペットが活躍する本の紹介は、「さいごの毛布」です。
悲しいタイトルですが、悲しい内容ではありませんのでご安心を。
そしてノンフィクションでもありません。
ワンちゃんが登場する小説、つまりフィクションです。
とても面白いですし、主人公の成長も楽しめますから、ペット抜きでもお勧めできる小説ですよ。
主人公は、仕事がうまくいかなかった20代の女性です。
特に犬好きではなく、ペットに関心もなかったのですが、友人に紹介されて老犬ホームで働くことになります。
働いてすぐに、ホームで一時預かりしていた小型犬(パピヨンちゃんです)の飼い主さんが、引き取る気がない、という事態に遭遇します。
飼い主の無責任さにショックを受けた主人公は、経営者の静止をきかず、パピヨンちゃんを個人的に引き取ります。
主人公はホームに住み込んでいますので、主人公とパピヨンちゃん、2人はホームで生活をすることになります。
犬たちの世話に苦労し
様々な事情をかかえる飼い主さんに接するうちに、社会的に未熟だった主人公は大きく成長しています。
ホームの経営者が倒れた時には、ホームを背負ってがんばります。
そんな気持ちのよい成長小説です。
もちろん登場するワンちゃんたちもけなげでかわいい子ばかりです。
犬好きの人にも、小説好きの人にもお勧めできる1冊です。