私の後ろに

あの時まで会話ができたあなたがいて

私はそのことさえ忘れてしまっているのに

今朝も新しい朝をもらった

 

思うようにいかなくても

とりあえず動いてくれる手足があるのに

思うような形でなくても

私に与えてくれる人たちがたくさんいるのに

なんて私は贅沢に

私だけの絶望に没頭してしまったのだろう

私だけの虚無に

それがどんなに欲深いことなのか気づかずに

 

あなたがいなくなった世界は

今日も少し変わっていった

もう変化しないあなたの面影に

私は なんて失礼な生き方をしていたんだろう