昨日の空は少し霞んで

季節が移っていく色がした

 

人は心の闇をひとにぎり

私のぶんだと預けて去っていった

 

私もかつてはこうやって

何人に手渡してしまったんだろう

無意識なまま

渡してはいけないものを

 

昨年の今頃はこんなことさえも気づかないで

不安な道を自分本位にさまよっていた

 

毎年おとずれる春のたびに

抱えている悩みも 悲しみも変わっていく

 

明日は新たな出会いがある

巡ってきた春が始まる