2月末日昨日の空は少し霞んで 季節が移っていく色がした 人は心の闇をひとにぎり 私のぶんだと預けて去っていった 私もかつてはこうやって 何人に手渡してしまったんだろう 無意識なまま 渡してはいけないものを 昨年の今頃はこんなことさえも気づかないで 不安な道を自分本位にさまよっていた 毎年おとずれる春のたびに 抱えている悩みも 悲しみも変わっていく 明日は新たな出会いがある 巡ってきた春が始まる