桜色 -2ページ目
ふたりきりの空間。
小さなテーブルはさんで、キミとカンパイ。
思ったより、苦手な味で。
最初の一口からすすまない。
グラスの中身が減らないことに気づいたキミは。
これ入れたら、飲みやすくなるよ。
取り出したのは、飲みかけのペットボトル。
グラスにちょっとつぎたしてくれて…。
ほのかな甘さが加わった。
うん。これなら、大丈夫。
そう?よかった。
ホッとしたように笑うキミ。
入れてくれたのは、なんてドリンクなんだろ。
聞こうと思った瞬間、目が覚めた。
あの頃から、もう。
キミは、できあがっていたんだなぁ。
萌えるシチュエーションを心得ている。
それは天性のものなのか。
キミの言葉が、頭の中ぐるぐる。
そんな言葉、いつもは言わないのに。
不意打ちの威力は絶大。
一瞬、頭がフリーズする。
さらっと言えちゃう、キミの凄さに。
また、心つかまれる。
それが
キミの
せいいっぱいの
お返しだって
ちゃんと
わかっているから
わらっちゃうけど
ありがと
その瞬間。
まん丸な目をして。
すっとんきょうな声上げて。
そんな新鮮に驚いてくれるなんて。
面白かったです。
しかも…。
2回目だよ 笑。
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