ふたりきりの空間。

小さなテーブルはさんで、キミとカンパイ。

 

思ったより、苦手な味で。

最初の一口からすすまない。

グラスの中身が減らないことに気づいたキミは。

 

これ入れたら、飲みやすくなるよ。

 

取り出したのは、飲みかけのペットボトル。

グラスにちょっとつぎたしてくれて…。

ほのかな甘さが加わった。

 

うん。これなら、大丈夫。

そう?よかった。

 

ホッとしたように笑うキミ。

入れてくれたのは、なんてドリンクなんだろ。

 

聞こうと思った瞬間、目が覚めた。

あの頃から、もう。
キミは、できあがっていたんだなぁ。
 
萌えるシチュエーションを心得ている。
それは天性のものなのか。
 

 

キミの言葉が、頭の中ぐるぐる。

そんな言葉、いつもは言わないのに。

 

不意打ちの威力は絶大。

一瞬、頭がフリーズする。

 

さらっと言えちゃう、キミの凄さに。

また、心つかまれる。

それが
キミの
せいいっぱいの
お返しだって
ちゃんと
わかっているから
わらっちゃうけど
ありがと

その瞬間。

 

まん丸な目をして。

すっとんきょうな声上げて。

 

そんな新鮮に驚いてくれるなんて。

面白かったです。

 

しかも…。

2回目だよ 笑。