Sakura...40 | 櫻ふぶきのつぶやき

櫻ふぶきのつぶやき

ペースがばらばらのお話ブログです
嵐さんのLOVEを
お名前をお借りして書いています

BL要素を含んだ表現がございますので

そぐわない方は

お読みになりません様・・。

お願いいたします

 

**フォロワー・アメンバー

ご希望の方は

テーマトップの

「1.フォロワー・アメンバーご希望の方へ」

をお読みください

 

宝石赤宝石赤宝石赤

「そんなんじゃねぇよ」

 

「・・・ねぇ櫻井さん

オレさ、さっきビール飲み損ねて

のど乾いてるんだ

飲んでいい?」

 

「あ・・・いいぞ」

 

「サンキュ!

櫻井さんは

ポカリね」

 

「・・・そうだな・・

俺・・なんかしちゃったか?」

 

「なんかって?」

 

「なんかって・・・なんかだよ」

 

「キス?」

 

「えっ?マジ・・・悪ぃ」

 

「未遂だよ」

 

「そっか・・・」

 

「抱きしめられたけどね」

 

「・・・ごめん」

 

プシュッ・・

相葉がビールの缶を開ける

 

「グラス・・。借りるね」

 

「マサさん、櫻井さん

今ビール飲めないから

付き合ってね」

 

って。

小さなグラスにビールが注がれ

棚上の

雅の写真の前に

置かれた

 

「かんぱーい!」

 

「相葉・・・」

 

「はぁ・・・うまぁ・・・

櫻井さん、

オレらで飲んじゃって

ごめんね!」

 

From・・・Sho

 

宝石緑宝石緑

ドキドキする

 

なんだこれ。

 

相手は男だし。

先輩だし

 

だけど

夕べの櫻井さんが

『俺の部下なんだ』

 

って声が何度も何度も

脳内再生されるんだ

 

それだけじゃない

 

オレだって

雅紀だ。

友達に雅って呼ばれていたこともある

あのハスキーボイスの・・・。

櫻井さんの低い声で・・・耳元で

『雅・・・』

って・・・

 

そして今

熱で潤んだ大きな瞳・・

 

「櫻井さん・・。

マサさんって

どういう字を書くの?」

 

「名前?」

 

「うん」

 

「相葉雅紀の雅と同じ

「雅(みやび)って書いて『マサ』」

 

「そうなんだーー

後姿だけじゃなくて

名前も似てんだね」

 

「そうだな・・・。

はぁ・・・」

 

「大丈夫?

おなかすいてない?

空いてたら何か食べて

薬を飲んだほうがいいよね」

 

「雅とは・・・」

 

「うん?」

 

「雅は・・雅とは

もう会うことは叶わない・・」

 

「亡くなった・・・の?」

 

「どこかで話したか?」

 

「ううん、

手を合わせてた・・・この写真に」

 

オレも棚の上の写真に

手を合わせた

 

「コンビニで買ったスイーツをここへ置いて」

 

「甘いものが好きだった」

 

「そう・・。」

 

「相葉が今飲んでるビールと

唐揚げも」

 

「唐揚げはオレも好き

まぁ・・・嫌いな人探すほうが

大変だと思うけど」

 

「俺の腕の中で・・死んでいった」

 

From・・・Masaki