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家に戻った私は、1ヶ月半ぶりに通常の生活に戻りました。
妊娠7カ月目に突入し、ずっと張っていたお腹も落ち着き一安心
（ストレスにさらされすぎて赤ちゃんが心配で、母の病院を抜けて地元の産婦人科を受診したりもしていた
）
しかし、母の四十九日にもならない頃、義父の親戚から電話がありました
その人は義父の弟（次男）の奥さん。
次男は甘やかされた兄（義父）とは正反対で母親から虐待されて育ち、それが還暦を過ぎてまでもトラウマになっていて、実家と縁を切った人です。
典型的な毒親の義祖母
余談ですが、里親になって初めて、数人いる子供のうち1人だけを猫かわいがりする毒母が実に多いことを知りました
なので、その叔母さんは義父に虐待を受けて育った私に激しく同情を寄せていました
「お父さん家からいなくなったのよ。大家さんから電話かかってきてね」
「へー（想定内
）。家賃払えないからじゃないんですか」
「家財道具全部残していったらしくて困ってるって。行き先知らない
」
「私には関係ないけど、兄のところなんじゃないですかね」
私に借金を背負わせてとんずらした義兄は、サラ金から逃げるために県外に住んでおり、誰も連絡先を知りません。
叔母さんは私に「元気でね」と言って電話を切りましたが、ひとつ気になることがありました。
お骨が行方不明
どこへ行ったんだろ。。。母のお骨
でもまあ、これも想定内。
だから分骨して持って来たんだけど。
しかし、最後の最後までいろんな人に迷惑をかける、本当にどうしようもない無責任なヤツ
大家さんも何カ月も家賃を滞納されたあげくとんずらされて、戸建てのゴミ屋敷を片付けるのにいくらかかると思ってるんだ
（私は縁切りしたから関係ないけど）
母のお骨は持って行ったのかはわからない。
義父のことだから、もしかしたら庭に埋めたのかも
めっちゃ違法
いずれにしても、母はきちんと供養もされず、お骨も粗末にされるに違いない。
ここまでバチが当たるとは本人も予想していなかっただろう
結局、この結末はいまだに私にもわかりません。
お骨は今も行方不明で、義父も生きているのか死んでいるのかもわからない。
一つだけ言えるのは、母は不幸な人生に早めに終止符を打ったのは正解だったということ。
私が家出してから20代前半までは母が心配でよく電話をかけていましたが、
「家を出たい。どこかの温泉旅館で住み込みで働きたい」
「もう死にたい。殴られたくない」
と言っていました。
だったら離婚すればいいのに、とまるで他人事でしたが
それでも、自死されるよりは病死の方が私にとっても後味は良い。
そんな男と結婚し、私を守らず離婚もしなかったのは、母自身の愚かさのせい。
私は逃げ出して新しい人生を踏み出せたけど、母は逃げる選択もできないほど弱かった。
人生ってなんだろう…
良いことひとつもなく貧乏のどん底で死んでいった母を見ると、そう思わざるを得ませんでした。