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臨終が告げられ、医師たちが部屋から出ていくと、まず私は義父に電話しました。

 

義父は言葉を失い、慌ててこちらに向かう準備をしました。

 

 

終わった。。。

 

もう疲れすぎて何が何だかわからない状態無気力

 

ソファーにへたり込んでいると、すぐに違う看護師3人が入ってきました。

 

真顔「お母様に処置を施すのでお部屋を出てください」

 

キョロキョロ「何をするんですかはてなマーク

 

真顔「ご遺体の腐敗が始まるので、体液が染み出ないようにするんです」

 

キョロキョロ「その箱はなんですかはてなマーク

 

真顔『天使の箱』といいまして、遺体処置の道具が入っています」

 

 

み、見たい。。。ニヒヒ

 

こんな時に不謹慎な好奇心笑

 

ここにいていいですかはてなマークと聞くと、

 

予防「ご家族の方で見る方はほとんどいませんよ。

けっこう激しい処置をするので。それでもよければ」

 

いいです音符ニヒヒ

 

赤薔薇赤薔薇赤薔薇

 

母が死んでも涙ひとつも流さないどころか、遺体処置まで見たがる娘。。。魂ヤバいね驚き

 

見たことがないものを見たがる好奇心が勝ってしまいましたが、母の最後まで全てを見届けたかったというのも本音です。

 

 

看護師たちはさっそく作業を始めました。

 

亡くなって数分が勝負だと言って。

 

天使の箱に入っていたのは、大量の綿とピンセット

 

 

それを穴という穴全てにギュウギュウと押し込めていくガーン

 

その手際の良さと言ったら。

 

まさに遺体請負人ドクロ

 

おばちゃん看護師が時折

「大丈夫はてなマーク怖くないはてなマーク

と聞いてくれましたが、なんのこれしきニヤニヤ

 

お尻にこれでもかというくらい綿を入れるので、

 

「まだ入れるんですか滝汗

 

と聞いたら、たくさん入れないと、火葬までに数日あるから体液がどんどん染み出してくるとのことネガティブ

 

 

というのも、私、実はなれる頭があったら医者になりたかった過去がありまして真顔

文系人間だから早々に諦めたけどもやもや

「人体」そのものに興味がありましたダッシュ

 

 

赤薔薇赤薔薇赤薔薇

 

看護師たちによって遺体処置が終わった頃、義父が血相抱えて飛び込んできました。

 

そして、母の遺体と対面し。。。

 

卒倒しましたゲロー

 

すぐに別の部屋で寝かされて点滴され、血圧を測ったところ、180もあった。

 

バカなヤツ。そのまま母と一緒に逝っちゃえよドクロ

と心の中で毒を吐く私。

 

 結局、入院後見舞いにも一度も来ず、私が来るまでは不安な母をたった一人にし続けても自分の方が大事だった男。

 

自分の弱さと向き合えず、酒に逃げて現実から目を背けて、対峙しなければならない場面は全て私任せ。

そのくせ自分より弱い女子供には手を上げる。

反吐が出るほど最低なヤツ。

お前こそこの世から消えるべき人間だ。

 

 

ベッドで横たわる義父を白けた目で見ながら、こんなクソ男と離婚せずに死んでしまった母を情けなく感じました。

 

そして、まるで幽体離脱しているかのように全てを客観的に眺めている私も、なかなか心が死んでるなーと思いましたが口笛

 

 

母はその後遺体安置室に移されて、霊柩車を待ちました。

そして、霊柩車に乗せられると、医師、看護師全員が見送りして、母に一礼してくれましたお願い

 

赤薔薇赤薔薇赤薔薇

 

私は最後、一人で母の荷物を片付けてから病室を出ましたが、その時、霊柩車の見送りに来なかった若い看護師が

 

ニコニコ「あ、帰るんですか?

お疲れさまっしたー

 

さすがの私も啞然。。。滝汗

 

これが亡くなった直後の遺族にかける言葉かい絶望

なにそれはてなマーク

仕事終わって帰るわけじゃないけどガックリ

 

 

人として終わってる人間を最後にもう一人見つけて、お世話になった病院を後にしました。