「この事件を調べて本にしたい」と安易に思った私
まずは一緒に仕事をしている新聞社の局長に相談しました。
するとこんなアドバイスをいただきました
まずは書くこと。これに尽きる
書いたら大手の出版社に持っていき、そこで判断してもらう。
なぜなら、これからこのネタを書きたいとあらかじめ出版社に相談したところで、「本にする約束はできない」となるのがオチ。
おそらくあなたの筆力なら本になるだろうけど、ダメだった場合も考えて、無駄な労力になることも覚悟した上で書くこと。
もし本になったら、そこから全国版の大きな公募のノンフィクション賞に応募すること。
さすが局長
というか、この方、過去にすごく残念な思いをしたことがあり、その経験を踏まえてのアドバイスでした。
ある有名な事件を追って、ルポを書き、賞に応募したところ、大賞に決まると思うと連絡が入り、小躍り
なにせ大賞は数百万円
じゃなくて、名誉だよね
すぐお金に気がいく現金な私ダジャレ
ところが、最後の最後の審査で、大賞は他の方になりました。
局長が怒り心頭ですぐに担当者に連絡を入れたところ、
審査員の一人が『この賞は在野(一般人)にあげるべき。新聞記者ならここまでの取材が出来て当たり前』と言ってはねのけたそうなんです
さらに運が悪いことに、原稿だけを送り、本にしていないばかりに、著作権は応募の出版社側に持っていかれ、おかげで忙しい仕事をこなしながら書いた300枚の原稿はお蔵入りにカワイソウ
そういう思いを私がしないよう、まず書籍化するのがベスト、ということでした
取材力が命だよ。どれだけ真実に近づけるか。
あなたならできるよ。
と励ましの言葉をいただきました。
これが今年の正月あたりのこと。
よしやるぞ~
しかし、そもそもルポってなに?
私がいつも書いているノンフィクションと何が違うの?
そこで素人のようにルポの定義を調べてみました。
ルポルタージュ・・・何を書くか
ノンフィクション・・・どう書くか
納得
やっぱり素材が勝負なんだな。
ということは、このネタは絶対にイケる
「どう書くか」はこの道30年近く訓練してきているので、ネタの強さで読み手を惹きつけることができるはず
1年かけて取材してモノにしていこう。
私の今年の目標が定まりました。
やっぱり自分自身の生き甲斐って大事よね~
ワクワク
私の人生、超困難児の子育てだけじゃないのよ
※細心の注意を払ってどんな事件かわからないように書いておりますので、ご了承ください
ーつづくー
この本特にオススメです。私が書きたかった