ギフテッドを示す時、「過度激動(OE)」というタイプも目安になります。
このOEは大きく分けて5つ。
精神運動性・・・活動的でエネルギッシュ
感覚性・・・視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚などの感覚の鋭さ
想像性・・・イメージの鮮明さ、比喩の多様、空想、発明
知性・・・積極的に知識を獲得し、分析的に理解しようとする強い動機付け
情動性・・・感情の起伏の大きさや調整の難しさ、他者の感情との同一化、特定の人・もの・場所に対する強い愛着
これらは、発達障害や精神障害と間違われやすく、医師も判断がつきにくい場合が多いのですが、そもそもの部分が違うので、発達障害に対する療育のアプローチを大人がしかけても全く意味のないものになってしまいます。
たとえば精神運動性OE
動いてないと死んでしまうように、好奇心が旺盛すぎて絶えずじっとしていられないと、多動性ADHDの診断がついてしまいます。
感覚性OE
桜子は特に聴覚が優れています。(いやまて、カメラアイだったわ。視覚も優れていた)
私はつい去年までこれが聴覚過敏なのかと思っていましたが、スクールカウンセラーの指摘によって間違いなのが判明しました
これくらい、私の知識も浅かったんです
知性OE
好奇心が強烈のため、先生の話を遮って質問を口走ると「人の話を最後まで聞けない」と教師等からレッテルを貼られてしまいます。
想像性OE
授業中に自分の思考に入り込むことがあると「ボーっとしている」姿に映り、これも不注意型ADHDと思われがちです。
そして、情動性OE
これが、桜子が一番困難を抱える部分です。
喜び、怒り、興奮、絶望など、感情のコントロールが難しく、冷静に行動するためにどうすればいいのか、本人も悩むケースが多い。
このタイプは、ポジティブな感情もネガティブな感情も、人の数倍も強く増幅され、しかもそれが短時間で入れ替わることが多いため、周囲も全くついていけません。
もちろん、本人の精神的疲弊感も半端ないです
こんなことが例として書かれていました。
ある子どもは、お出かけに際して「今日は最高の一日だ! 楽しい!!」と喜びを全身で表現しながらも、自分の思い通りにいかなかったことがきっかけで「最悪な一日だ!」と泣きながら強い怒りを表しました。
👆まさに桜子だわ、これ
毎日毎日、こんな感じ。
人間関係からの影響も受けやすく、共感、同情、責任等を強く感じて、過度に人助けをしたり、自責的に振る舞うこともあります。
👆これも完全に当てはまる
以前、メッセージで「愛着障害があるのでは」「可愛がってきたつもりで、寂しい思いをさせてたんじゃないですか」と来たことがありますが、違います
確かに愛着障害に見えなくないこともありません。
桜子は今、ある「物」に強い執着を示したり、仲良くなったギフテッドの子に距離感の掴めない執着を見せています。
でも、真に理解のある方々からは、「これもギフっ子には避けて通れない道」と温かく捉えてもらい、成長を見守ってもらっている段階です。
桜子は、上記の5つのタイプも全て当てはまりますが、特に強く特徴が出ているのが、情動性。
ギフテッドで自死率が高い人は、このタイプなんじゃないかなと思います。繊細過ぎて。
この情動性の強さに対する対策としては、
負の感情が増幅するような人や事柄とは、心して距離をとるなど、環境調整の方法を考えるのがいいそうです。
そして今、実際に、そのような環境を整えるように、私が動いています。
しかし、同じギフっ子でも、情動性が強くないタイプだと、ずっと育てやすいと思う。
この情動性タイプが一番困難で、二次障害を発症しやすい
試練すぎる。。。
しかも、そう深刻に捉えているのが私だけというのが、またなんともやりきれない