ストックデールの逆説って聞いたことありますか?
簡単に言うと
「最後は大丈夫と楽観性を持つ」
「目の前の厳しい現実に、地に足をつけて対応する」
この両極にある2つを併せ持った考え方です。
なので「逆説」なんです。
ストックデールさんが唱えたので、そう呼ばれています。
先日、先輩ギフっ子ママEさんとをして、桜子の悩み事を聞いてもらっていました。
Eさんは、おそらくご自身もギフテッドで、相当苦しさを抱えて生きて来たようです
私が出会った女性の中で、最も聡明で思慮深く、人格的にも素晴らしい方です年は私よりずっと若いけど。
Eさんと話をするたび、私はエライお坊さんの説法を聞いているような有難い感覚に陥り、自然と涙が溢れてきます
その日も、桜子に対する不安を涙ながらに口にしていた私に、Eさんが一言。
「大丈夫。大丈夫」
と頷きながら、魔法の呪文を唱えるように言ってくれました。
いったい何が大丈夫なのか。
これがストックデールの逆説です。
アメリカ人のストックデール氏は、ベトナム戦争時に捕虜になりました。
7年に渡る囚人生活。そのうち2年は足かせをつけられ、窓のない部屋に閉じ込められたり、拷問を受ける日々でした。
のちに解放され、アメリカ人の作家兼コンサルタント、ジェームズ・コリンズとの対談で、ストックデール氏はこう話していました。
「私は決してストーリーの結末への信仰を失うことはなかった。
私が囚人生活から生還することを疑わなかっただけではない。
最後には勝つということ。
そして、この囚人体験が、私の人生の決定的な出来事であり、かけがえのないものだったと思えるようにすることを、決して疑わなかったのだ」
「では、どういう人が生き抜けなかったのですか」
というコリンズ氏の問いに、
「それは楽観主義者だ。
クリスマスには外に出られるだろうと思い、それが過ぎると復活祭までにはと思い、そして再びクリスマスが来て、やがて失望して亡くなっていった」
そして、こう結んだのです。
「これはとても重要なレッスンだ。
『最後には勝つ』という失うことのない信念。
それでも今、目の前にある最も厳しい現実を直視して、着実に向き合う姿勢。
これを混同してはならない」
この言葉をコリンズ氏は「ストックデールの逆説」と名付け、本を出版して世に広めました。
今がどんなに大変でも、しっかり向き合えば、この子は必ず最後には幸せになる。
そういった意味で親が「大丈夫」と強い信念で対応するのが大事。
その年齢、年齢で大変なことはあるけれど、結末は「必ず大丈夫」と思うこと。
それをEさんは私に教えてくれました
私は全く楽観主義者ではありません。
橋が崩れるほど石橋を叩いて渡る性格です
かといってマイナス思考でもありません。
(基本は。今は超絶不安定だけど)
なので、この哲学的な「ストックデールの逆説」が、私の考え方に見事にハマり、ストンと胸に落ちました
ただね、ここまで手強い桜子に、この「大丈夫」が当てはまるのか。。。
まずは頑張って私の思考を訓練することにします
ストックデール氏の厳しい囚人体験が「人生の決定的な出来事だった」と言うように、私も、桜子を育て上げたことが自分の人生にとってかけがえのない体験だったと、いつか思いたい。。。
苦行すぎるもの。これ
ジェームズ・コリンズのこの著作に「ストックデールの逆説」が書かれてあります。
洋書が読める方はどうぞww