30歳の時に精神科を受診した時の話です。


鬱と解離性障害の診断がついた時、医師曰く、
解離性障害は相当重い。

もしかしたら一生治らないかもしれない。
なので、まず、鬱から優先的に治しましょう」

と言われました。


 

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解離性障害とは・・・・

 

「混迷」「健忘」「遁走」「離人症」「多重人格(同一性障害)」のこと。

こうした症状が深刻で、日常の生活に深刻な障害をきたす時に現れる症状。

 


衝撃的な出来事、事故、災害などの体験など、極度のストレスが引き金となって突発的に発症する。

 

 

幼少期の虐待や、あまりにも耐えがたい心理的葛藤から、相容れない情報や受け入れがたい感情を意識的な思考から切り離さざるをえなくなって発症する、など、心理的な原因が想定されており、心因性の精神障害に分類されます。

 

クローバークローバークローバークローバー

 

 

まあ、簡単に言えば、長年にわたる義父の虐待と母のネグレクトから、自らの意思と関係なく、突如人格が変わるようになったということです。

 

 

私の場合の解離性障害とは「多重人格」に当てはまります。

 

 

 

自分で言うのもなんですが、普段は誰にでも優しく、控えめで、思慮深い性格でした。

 

 

しかし、ふとしたことで義父の虐待がフラッシュバックした瞬間、突如人格が変わり、攻撃的になるのです。

 

 

普段からその傾向が強かったのですが(夫にのみ)、

鬱を発症したことでその攻撃性がより強く夫に向かってしまったのです。

 

 

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この時、私は精神科でIQ検査を受けました。

桜子と同じWISCです。

 

その結果も教えてもらいました。

 

 

私のIQはかなり高く(桜子ほどではない)、特に処理速度の数値が異常に高い。

深く考え込み、自分を分析する傾向にあるが、脳の動きの速さに心が追い付いていない。

 

 

そのため、鬱になりやすい性格である。

 

 

生い立ちを誰にも言えず、自己肯定感も低く、

他人に「変な人だ」と思われたり、同情されることを何より恐れている。

 

 

周囲に溶け込み、目立たないようにする努力を人一倍するため、

その結果、心がかなり疲れ切ってしまっている。

 

 

👆初めてブログで打ち明けましたが、

実は私も桜子と似たようなものです笑笑笑

性格は全く違いますがチュー

 

 

赤薔薇赤薔薇赤薔薇

 

 

私は医師に訴えました。

 

「10年以上経った今も、どうしても義父と母が許せない。

自分がいまだにこんなにトラウマに苦しめられているのは全て親のせい。

苦しい。だけど前に進みたい。

だからカウンセリングを受けて、前向きな気持ちに変わりたい」

 

 

しかし、医師はそれを反対しました。

 

 

あなたは苦しいながらも自分自身で過去と向き合い、気持ちの整理をつけてしまっている。

 

 

それは誰にでもできることではないけど、あなたは過去にとらわれず「今」を大事にしようと頑張っている。

 

今のあなたの心理は、言うなれば、ぐちゃぐちゃのたくさんの荷物を無理矢理押し入れに押し込んで、パンパンの状態で閉めてしまっている。

 

 

もちろんカウンセリングで、押し入れの引き出しを開けるのは簡単だよ。

 

 

でも、開けた瞬間、荷物がドッとなだれ込んで落ちてくる。

 

 

カウンセリングというのは、それをひとつひとつキレイにたたんで、押し入れに戻す作業をすることなの。

 

それは、あなたにとってかなり容易ではない。

思い出さなくていいことまで思い出してしまって、より苦しい結果になってしまうから。

 

 

押入れの中をすべてキレイにする前に、あなた自身の心が疲弊してまいってしまう可能性が大きい。

 

 

それならば、この押し入れは一生開けない方がいい。

 

ぐちゃぐちゃのまま閉めっぱなしにしておきなさい。

 

それがあなたのためだから。

 

 

 先生の言葉が、苦しい私の心の中にストンと落ちました。

さらに、先生は言いました。

 

 

あなたは自分で強いと思っているけれど、とても弱い人間だよ。

 

 

その弱さを認めなさい。

つらい時はつらいと人に弱音を吐きなさい。

 

 

できないことはできないと言いなさい。

 

 

我慢したらコップの水が溢れてしまうから。

 

 

溢れる前に水を適度に捨てなさい。

 

 

それができる素直さと賢さを持っているはずだよ。

 

 

それまで肩ひじ張って生きていた私でしたが、先生の前で大号泣しました。

 

 

この時の先生の言葉は一生忘れません。

 

 

その言葉で私は救われ、義父と母を許すとまではいかなくても、自分のつらさを彼らのせいにすることをやめ、頭の中から切り離すことが徐々に出来るようになりました。

 

 

赤薔薇赤薔薇赤薔薇

 

 

 

👆これは、私の大好きな格言です。

 

私は普段は気持ちを強く持って生きているけれど、弱った時は素直に弱音を吐きます。

 

疲れた時は、頑張れない、頑張りたくないと言葉にするし、「つらい」と涙を流します。

 

 

 

今回、桜子のことで本当にまいった時、

ふとこのことを思い出しました。

 

 

 

いつもは分析好き、掘り下げ好きの私ですが、

解明しなくても良いこともある。

 

 

白黒つけずグレーにして、うやむやで済ませることも大事だな。

改めてそう思いました。

 

 

ちなみに、解離性障害は無事克服しています。

完治させるまでにはとてつもない労力を要しましたが。

 

 

自分なら克服できる。

自分の力で幸せな人生を歩めると強く信じて。

 

 

今はその辺にいる普通の人間です笑い泣き笑

 

 

私の心の中の押し入れは、その時のまま、今も固く閉じ続けています。