昨年末、NHKのハートネットTVで「浮きこぼれの子どもたち」が2週にわたって放映されていました。
タイトルに違和感。。。
「落ちこぼれ」ならぬ「浮きこぼれ」なにこの造語
言葉は違えど、明らかにギフテッドのことを指していますよね。これ。
転用は禁止されているので、内容をかいつまんでお話しすると。。。。
もっと難しいことに挑戦したいという高い好奇心や能力のために、
学校になじめない子供たちがいる。
こうした子供が、クラスで浮き、学校教育から取りこぼされている現状が明らかになってきた。
「浮きこぼれ」の子どもたちの生きづらさに注目した番組。
以下、登場人物。
A君(小6)→高校の数学に夢中。
わかっている内容を繰り返し勉強させられる学校の授業が苦痛だった。
絶望感が押し寄せ、ストレスが家で大爆発→母親が学校に行かなくて良いと決断し、不登校に。
B子さん(小5)→科学、数学、語学、美術に興味を持つ。
独特の感性が認められず、道徳などで正しい答えを要求される学校に馴染めず、不登校に。
現在は自宅学習をしながら絵画教室に楽しく通っているが、親は娘の将来(出席日数が足りず大学まで進学できるのか)が不安。
C君(35)→小6で算数オリンピック決勝に進出。
周囲に馴染めず、生きづらさを抱えたまま大人になり、転職を繰り返す。
自分の個性や能力を認めてくれる職場には出逢えていない。
子供の頃に経験した「学びたいことを認めてもらえない」苦しさが、社会人になっても影響し続けている。
なぜ、高い能力のある子どもたちが、学校に楽しさを見出せず不登校に陥っているのか。
専門家は「戦後の一斉教育が原因」と言う。
C君(35)もインタビューでこのように語っている。
「学校には平等な教育という理念があるため、教室では皆同じ内容を同じ方法、同じスピードで学ぶことが求められる。
もっと先を学びたい子や保護者は学校教育に違和感を感じるが、少数派のため先生や同級生には理解されない。相談しづらい。
優秀な子なので放っておいていいだろうという扱いを受ける」
ざっくり言うと、こんな内容でした。
これはIQの人口分布図です👇
このグラフを見ると一目瞭然ですが、
人口の95.5%はIQ70~130に収まります。
IQ70以下(知的障害)は人口の2%。
IQ130以上も人口の2%です。
最近、ギフテッド研究の方とお話しする機会がありました。
その方はこのようなことを話していました。
IQ70以下の子には支援級や支援学校があり、国からも手厚い支援がある。
では、同じ人口2%のIQ130以上の子にはなぜ支援がないのか。
教育現場に、上位2%の子たちへの理解を深めてもらい、
個々の特性や困りごとに沿った配慮をしてもらいたい。
本当にその通りだと思います。
私も、他の人に相談できない、苦しい保護者の一人です。
なぜって、まったく理解されないから。
どんな困りごとを持っていたとしても、
結局、「頭いいからいいでしょ」の一言で済まされてしまうから。
ブログに書けていないこと、たくさんあります。
桜子自身も苦しんでいるし、私も次から次へと起こる問題に対処しきれず、
苦しい。
世の中のギフテッドの多くが不登校問題を抱えています。
桜子が今のところ不登校にならずに済んでいるのは、熱心に支援してくれている学校のおかげですが、人間関係がきっかけで、いつ不登校スイッチが入るかわからない。
同級生の保護者たちは、桜子がギフテッドであることを知りません。
ただの変な子だと思っています
私もいちいち言い訳することもできません。
「育て方が悪い」、きっと陰でそう思われていることでしょう。
アメリカのように、ギフテッドを救い上げる社会になってほしいな。
桜子は今独学で、素数や公約数・公倍数(小学6年生)を楽しんで解いています。
先日は漢検6級(5年生)の受検が終わり、これから6年生の漢字学習に入ります。
4年生の社会で学ぶ都道府県も丸暗記し、6年生の歴史も私が少しずつ教えています。
(勉強ではなく遊びや雑談の一環の中でやっています)
私は先取り学習をさせるのが好きではなく、
なるべく学校の授業を初めての学びにさせたかったのですが、
途中から、本人の学習意欲を邪魔しているのが他ならぬ私自身であったことに気づき、
好きなようにやらせることにしました。
でも、こんなこと人には言えない――。
子どもに無理強いさせている教育ママと思われるだけ。
まだ8歳の遊びたい盛りの子どもが、知識を取り入れるのを何より望んでいるなんて、普通は思いもよらない。
子どもって勉強が嫌いな生き物だから。
怠けることを優先する生き物だから。
今回のNHKテレビは身につまされました。
桜子も私も孤独で苦しいです