ウィスク検査でアスペルガー&IQ134と診断された桜子。
スクールカウンセラーや担任にもその結果を伝えるため、
詳しい結果を文書にしていただくことにしました。(1500円かかった)
その所見には、素人が読んでもわかりやすい文章でこのように書かれていました。
言語知識や表現語彙の豊富さが際立っており、社会のルールに関することなど一般的な知識も理解できている。
筆記を伴う作業課題をこなす力も高く、基本的な推論能力も高いため、
得られた情報を元に思考を巡らせ、課題解決に至ることが可能である。
一方、
桜子さんの中で「こうであるべきだ」という信念は、
曲げられなかったり融通が利かないという“思考の固さ”がある。
また、他者の気持ちや周囲の状況を考慮するよりも、
自分の気持ちや思いが優先される傾向にある。
「自分はこう思う」「自分はこうしたい」という思いが強く、
「相手がどう思うか」「相手のためにどうすべきか」が後回しになるため、
マイペースな言動が多くなってしまう。
そのため、
桜子さんの思い通りにならない場面の多い、社会生活や対人場面では、
衝突や不満が生じやすくなる。
不満が生じた際には怒りを直接相手にぶつけたり、「こうだから、こうでしょ!」と
桜子さんなりの正義や考えを押し付けたりする対応になりやすい。
ただし、
そのように、相手に怒りをぶつけることや考えを押し付けることが良くないことは、
桜子さんも理解できており、必死に気持ちを抑えていることが想像できる。
しかし、気持ちをそのまま押し込めることは、
大人にも難しいことである。
「怒り」のエネルギーが大きい桜子さんはなおさらなので、
どうしても我慢できずに相手を攻撃したり、
我慢をため込んだ末爆発させてしまうことが多いと予想される。
本来、不満や怒りが生じたときは、その元となる「考え」を変容させて、
気持ちを消化させる作業が必要になるが、
やってしまった「行動」について指摘されるだけでは、
不満や怒りがそのままになるばかりか、
「誰も私の気持ちをわかってくれない」と
本人がさらに不満を抱える結果となってしまう。
すごくないですか?この心理士さんの分析。
もうね、脱帽ですよ。たった2時間、桜子を観察しただけで、
ここまで心の動きを読めてしまう
親の私ですらうまく言語化できなかった桜子の特性が、
はっきり書かれているんです。
まだ20代後半ですよ、この心理士さん。
かなり優秀な方だと主治医もおっしゃっていました。
と、心理士さんに感心ばかりしている場合ではない
解決法としては、次のように書かれていました。
① 問題が発生するその都度、
桜子さんの気持ちに共感したり、「我慢して偉かったね」と認めてあげることが
とても大切である。←やってきたつもりだったが。足りないんだろうか
こうした作業に、大人たちが付き合ってあげることで、
桜子さんも自然と考えを柔らかくすることができるようになっていく。
② 同時に、「不満」が生じやすい要因である、
「他者の気持ちを想像することの苦手さ」「周囲の状況に合わせることの苦手さ」
に対して、知識的にカバーしていくことも可能。
例えば社会のルールとして「〇〇すべきである」と1つ1つ教えていくことで、
知識として柔軟な考えのベースが出来上がっていくことが考えられる。
心理士さん、解決法の提案までありがとうございます
ただね、
それ、全て試みてるんですよ
それでも「他害」がおさまらないのは、いったいなぜなんでしょうか。
誰か教えてください