筆記の知能テストの後は、楽しくお絵描きをしました。
どんなものかというと、心理士さんから
「家を描いて。人を描いて。木を描いて。木になっているリンゴを描いて」
と次々指示をされ、順番に絵を描いていくというものです。
これは、子供から大人まで共通するテストで、
私も以前、成人後に知能テストを受けたことがありますが、同じ内容でした。
この絵の検査で、発達の具合や精神障害、深層心理をはかります。
まずは家を描いてという指示がありました。
普通、「家」と指示されると、90%以上の人が連想するのはこんな絵です。
ところが、桜子が描いたのはこんな絵でした👇
まるでシルバニアファミリーのおうちの断面図を描いているよう
このような絵に加えて、テレビの絵には矢印を入れて「テレビ」、
ソファーの絵には「ソファー」と言葉を書き添えていました。
このパターン、めったにないそうです。私も初めて聞いて驚きました。
家を描いてと言われてこんな絵を描こうなんて思いもしないわ
しかも、ご丁寧に説明書きなんて。
このことからも、桜子が想像のななめ上を行っている子なのがわかります。
次は、二人の登場人物が、どんな会話をしているかを予想するテストです。
例えば、
このような絵から予想される言葉を発想します。
私なら
右の男性「なにやってるんだまったくキミは」
左の男の子「ごめんなさい」(しょぼーん(´・ω・`))
と書くかな?
このテストは非常に重要で、
受け答えがとんちんかんになればなるほど、
それだけ自閉傾向が強いということになり、
ソーシャルスキルトレーニングが必要になります。
桜子は、このテストは全く問題がありませんでした。
数ヶ月前、小学校で「いのちとあんぜんをまもる授業」があり、
同じような会話の問題がありました。
車に乗った男性のセリフ
「おかあさんがけがをしたよ!病院へ一緒に行こう」
👆これに子供がどう答えるかの問題です。
桜子は
「えっ!そうなの あっ、でも、これから公園で友達と待ち合わせしてるの。
さようなら」
華麗なスルーをかましてくれて、私も大爆笑でした。
車に乗せようと思っている危険な人に、トゲのある言い方をして怒らせてはいけない、
もちろん誘いにのってもいけない。
このような答え方がベストかなと私も思いました。
なので、桜子が相手との会話が嚙み合わないことはない。
噛み合わないと(主に私が)感じる時は、本人が怒りのコントロールができず、
わざとひねくれた返答をしていると予想されます。
これらの検査の総合結果から、桜子にいよいよ待望の診断名が下されました。