サクラです。

 「あの人のために。」


 誰かのために骨身を削ることは美しいことなんですが、何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」とも云います。

 私は、ある人のためにせっせとやっていることがありました。献身的に。かいがいしく。自分の使命だとでもいうように。


 と、そこへ ある問題が発生しました。すると私の中で、異変が起きました。


 「なんなんだ。私はこの人のためにこんなにやっているのに」


 今までの思考とは、打って変わって逆のことが起こりましました。

 そしてその人の意向を大事にして、がんばって付き合っていたという《無理》が、ついに怒りに変換されました。ちょっと、自分でもどうしていいかよくわかりません。



 さて、「この人のために」は「この人のせいで」に変わることがある。だって表裏の関係だから。過ぎたる表は、裏のリスクも大きくしてしまっている気がします。問題が起きると簡単に裏返ってしまう。

 特に天理教熱心な人は、自分の裏側に目を背けがち。(主観ですが)

「私には表しかないのだ!」

 ……んなわけねーから。


 献身的もほどほどが良いです。「底なしの親切」なんて身を滅ぼします。 

 (そうならない人もいるという可能性は残しておきますが…。でもそれは底なしの親切を実際に与えられた人に限られるでしょう。普通は真似事で終わるんじゃないか、と思う)



 はあー。「過不足なく」「ちょうど良さを保つ」って難しいですね。いつもどちらかに振り切ってしまう私。ホントに不器用です。

 表とも裏とも上手く付き合っていける人間になりたいです。