サクラです。

 タイトルにありますが「今わからんでも、後々わかる」と言って、お諭しする人を見かけます。

 これって、人生の予習みたいなもので、言われた相手は いざ経験に至ったとき「ああ、これがあの人の言ってたやつか!」と腑に落ちることってあります。予習があれば受け入れや飲み込みが早かったりします。

 人生の先輩の話って聞いておいて損はないなと思います。



 ………でね?

 それはそれとしてです。一方で、

「今わかるように諭す」ってことも大切だと思うんですよ。


 娘を育てるようになってから そう感じました。

 小さい頃の娘がテーブルに上がったとき「上がるな」と注意しました。でも、まったくピンときてる様子はなく、まるで言うことを聞きませんでした。後で知ったのですが、こういうときは「降りようね」と、とるべき行動を直接教えるのが良いそうです。

 あるいは、YouTubeもやってる人気保育士のてぃ先生の話で…

 お友達に悪さをした子どもに対して「自分がされたらどう思う?」という つめ方は意味がないんだそう。

 たとえ「自分がされたらイヤです」と答えることができても、それは そういう場面での正解を知ってるだけということらしい。経験からね。

 保育園くらいの子どもでは、実は まだまだ相手の立場に立つという能力が発達していないんだとか。それなのに必死で思いやりを説いても全然 効いちゃいない。

 その段階に合ったやり方を!…ということで、先生の答えとしては

「お母さんが同じことをされたらどう思う?」

という聞き方らしいです。子どもにとって1番大切な親。そんな人のことを想像するのは子どもにも容易なことみたいです。そうなれば、返事はもう決まってますよね。


 つまり、その段階に合った声がけでなければ、相手には届かないし響かない。

 そういった工夫や思考も巡らせないで、「いつか分かればいい」に頼りにすぎちゃうと無駄な遠回りになるのではないかと思います。


 今の段階の中での最善を尽くしていけば、相手に届くのも早いんじゃないかな。


 そのためにも、まずは相手にどんな環境・背景があって、どんな考えをしているのか、話を聴いてあげてほしい。

 「相手を納得させる」というのは、さんざん聴いて理解しようとした結果の副産物ぐらいに位置づけてもいいと思うんですよね…。