一人暮らしをしている義母宅へ
定期的に顔を出す


現在  要介護2


3年前に義父が亡くなってから
認知症の症状が進行してきた


週3回の透析に加え
週3回のデイサービス

訪問看護
整形外科受診

壁掛けのカレンダーは
予定毎に色分けした書き込みで
すんごいカラフル




義母宅に着いたら
まずは【やることリスト】を確認


大まかにだけど
効率よく動ける順に
10項目ほど並んでいる


デイサービスから
義母が帰ってくるまでに

出来れば全部 ☑️済ませたい



家中の窓を開け

チーーーン

お仏壇の義父に手を合わせる


ゴングが鳴ったところで 試合開 …
じゃないっ

お鈴の余韻を聞きながら

作業開始ー!





□ 冷蔵庫の中を掃除して
買い物してきたものを入れて~

□ 洗濯機を回してる間に~

□ 2階の乾いた洗濯物を畳んで
デイサービスの着替えを準備~

□ 台所周りの片付けして~

□ 服薬カレンダーに日付シールと
薬をセットして~

 …


毎週同じことしてるのに
しかも単純な作業なのに

リスト見ないと出来ないの?



そう
確かに単純な作業なんだけど

毎回 何かしらのサプライズが
所々に仕掛けられているので

なかなか思うように進まない


その度に

動揺したり
モヤモヤしたり


途中で作業が脱線して

新たに発生した作業に追われ

そのまま
スッポリやることを
忘れてしまうことがあるのだ
個人の力量の問題かも 笑



それに

リストが ☑️マークで埋まり

コンプリートした時の
ちょっとした達成感も嬉しいし




ただ欲を言えば

ひとり黙々と奮闘した私の気持ちは
リストの☑️では表せないし

誰かに 大変だった話を
聞いてもらいたくなる


もっと大変な人の話を
思い出すと


これくらいのことでと
情けなくなるんだけど

器が小さいっ





昔 友人が育児に奮闘していた頃

保育園への通園準備のために

持参する小物ひとつひとつに
名前を書きながら

大変だと 愚痴をこぼしていた



当時 独身で会社勤めをしていた私も
なかなかのストレスを溜め込んでおり

「大変やね~」

と口では言いつつ


名前書きの作業ぐらいで

と 内心思ってしまい


親身になって話を聞いて
やれなかったことを思い出した





☑️名前書き作業


たったこれだけと思っていたけど

これだけじゃなかったんよね


ひとり黙々と抱えてきたことを
気を許せる友にならと
色々聞いて欲しかったんだろな





デイサービスの持ち物の

消えかかった義母の名前を

油性ペンでなぞりながら



あの時

もっと共感してあげれたら良かったと

友人への詫びの気持ちと共に



やっぱり昔から

自分の器は小さかったと


改めてガッカリしている 涙