さびしさに すべなくをれば 木の間より もの言ひかくる
鶯の声
大熊言道
鶯の声
大熊言道
(さびしさに すべなくおれば このまより ものいい
かくる うぐいすのこえ)
かくる うぐいすのこえ)
意味・・寂しさに心がとらえられ、それを何ともしょうが
なくしていたら、梢の間からものを言いかけて来
る鶯の声がする。
なくしていたら、梢の間からものを言いかけて来
る鶯の声がする。
心がふさぎ晴れ晴れしなく、何となく何もしたく
ない気持ちになっていたら、鶯の声がした。その
方向に気がとらわれていると、憂鬱な思いもいつ
しか気が紛れてしまった。
注・・すべなく=なすべき方法がない。
もの言ひかくる=鳴き声を擬人化したもの。
ない気持ちになっていたら、鶯の声がした。その
方向に気がとらわれていると、憂鬱な思いもいつ
しか気が紛れてしまった。
注・・すべなく=なすべき方法がない。
もの言ひかくる=鳴き声を擬人化したもの。
作者・・大熊言道=おおくまことみち。1798~1868。福岡
城下の商家の育ち。歌人・書家。
城下の商家の育ち。歌人・書家。