杜鵑・池上秀畝画
ほとどぎす われは待たでぞ こころみる 思ふことのみ
たがふ身なれば
たがふ身なれば
慶範法師
(ほとどぎす われはまたでぞ こころみる おもうこと
のみ たがうみなれば)
意味・・思うことが万事反する私だから、(待つ時は
さだめし鳴くまい)ほとどぎすよ。私は期待
しないで鳴くかどうかためしてみよう。(待
たないでいたら、ひよっとして鳴くかもしれ
注・・待たでぞこころみる=鳴くのを期待しないで
鳴くかどうか試(ため)してみよう。
作者・・慶範法師=けいはんほうし。生没年未詳。
(ほとどぎす われはまたでぞ こころみる おもうこと
のみ たがうみなれば)
意味・・思うことが万事反する私だから、(待つ時は
さだめし鳴くまい)ほとどぎすよ。私は期待
しないで鳴くかどうかためしてみよう。(待
たないでいたら、ひよっとして鳴くかもしれ
ないから)
自分がなす事は思い通りにならないので、
思うことの反対の事をしたら、自分の思い
通りになるだろう、という気持ちです。
(例えば株を買ったら下がり売ったら上がる)
鳴くかどうか試(ため)してみよう。
作者・・慶範法師=けいはんほうし。生没年未詳。
出典・・後拾遺和歌集・179。