よくみれば 薺花さく 垣根かな
芭蕉
(よくみれば なずなはなさく かきねかな)
意味・・ふだんは気にも止めない垣根の根元に、よく見ると
薺の花が目立たずひっそりと咲いている。
程明道の詩句「万物静観皆自得」の気持を詠んで
いると言われています。
今ここを生きる薺の花は、咲いている場所や周囲の
状況について好き嫌いを区別しないで自足自得して
います。全ての人々があらゆる状況について好き嫌
いを区別しないで自足自得することができれば、そ
れは仏に他なりません。だから、今、ここを生きる
人は憂悲苦悩を嫌いません。憂いに出会えば憂える
仏、悲しみに出会えば悲しむ仏、苦しみに出会えば
苦しむ仏、悩みに出会えば悩む仏になって何時も安
らいだ心境でいられるのです。
与えられた運命を嘆くのではなく、その運命の立場
にいて幸せを求めて行こうという考えです。
注・・自足自得=自分で必要を満たす、自分で満足する。
芭蕉
(よくみれば なずなはなさく かきねかな)
意味・・ふだんは気にも止めない垣根の根元に、よく見ると
薺の花が目立たずひっそりと咲いている。
程明道の詩句「万物静観皆自得」の気持を詠んで
いると言われています。
今ここを生きる薺の花は、咲いている場所や周囲の
状況について好き嫌いを区別しないで自足自得して
います。全ての人々があらゆる状況について好き嫌
いを区別しないで自足自得することができれば、そ
れは仏に他なりません。だから、今、ここを生きる
人は憂悲苦悩を嫌いません。憂いに出会えば憂える
仏、悲しみに出会えば悲しむ仏、苦しみに出会えば
苦しむ仏、悩みに出会えば悩む仏になって何時も安
らいだ心境でいられるのです。
与えられた運命を嘆くのではなく、その運命の立場
にいて幸せを求めて行こうという考えです。
注・・自足自得=自分で必要を満たす、自分で満足する。
仏=貧賤であっても心の楽しみを失う事のない境地。
作者・・芭蕉=1644~1694。
出典・・小学館「日本古典文学全集・松尾芭蕉集」
作者・・芭蕉=1644~1694。
出典・・小学館「日本古典文学全集・松尾芭蕉集」